交流

2025年10月20日

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 石丸ゼミ×建築学部 清水ゼミ 「長久手人って何?」上映とトークの会

2025年8月6日(水)長久手市丁子田集会所

石丸ゼミ×清水ゼミが地域との交流イベントを開催
学生制作映像「長久手人」を上映し、長久手市への理解を深めました。

 本学の創造表現学部メディアプロデュース専攻 石丸ゼミと建築学部 清水ゼミの合同企画として、長久手市で地域活動に取り組む方々を取材して制作した映像「長久手人」の上映会と出演者の方々との交流会が長久手市丁子田集会所でおこなわれました。学生たちが制作した映像を通じて、長久手で活躍する市民の姿や地域の魅力に触れるとともに、出演者の方々と直接語り合う貴重な時間となりました。
 このイベントは、長久手市協働まちづくり活動補助金成果報告会で出会った両ゼミの学生が、何か一緒にできないかということで立ち上がった企画です。丁子田地区で2年前からまちづくり活動をしてきた清水ゼミが集会所の手配やチラシのデザイン、地域への広報などを担当し、当日のイベント進行は石丸ゼミがおこないました。

 当日はまず、石丸ゼミの学生が制作した映像「長久手人(ながくてびと)」を上映。これは長久手市地域共生推進課の支援を受けて制作したもので、6名の個人と1つの団体に取材を行い、約20分にわたり活動内容や取り組む方たちの想いを紹介しています。

 学生たちは、子どもの居場所づくりに取り組む方、アートフェスティバルの実行委員、そして高齢者向けの体操教室を運営する方などに取材を行い、インタビューで語られた活動の内容や地域への想いをそのまま伝えるのではなく、「どのようにすれば視聴者に届くか」を考えた結果、物語を追体験できるようなストーリー仕立ての構成に仕上げました。登場する人々の言葉や表情をつなぎ合わせることで、「子どもが主体的に学ぶ環境を支える」「アートで心を豊かにする」「健康長寿をめざす」といった活動の意義や、「市民と行政が協力してイベントを生み出せる」「歴史や活気にあふれた街」といった長久手市の魅力が、より鮮やかに映し出された映像が完成しました。

 上映後には、ご出演いただいた3名の方との交流会が開かれました。完成した映像を初めて視聴した清水ゼミの学生たちからは「地域の方々の熱い思いが伝わってきた」「映像を通じて長久手の魅力を知ることができた」「活動への関心が高まった」といった感想がありました。制作に携わった石丸ゼミの学生からも「取材を通じて地域の温かさを感じた」「知っているつもりで知らなかった長久手を知ることができた」と振り返りの声が寄せられました。さらに、物語仕立てで映像を構成した意図や、撮影時のエピソードなど、制作の裏側についても明かされ、和やかな雰囲気で意見交換が進みました。出演者の方からは「第2弾も期待したい」との声もあり、学生たちにとっても今後の活動の励みとなりました。

 交流会では「長久手市は日本一若い街であること」「外国人住民の増加」「健康寿命の高さ」など、地域の現状や課題にも話題が広がりました。伝統を守りながら新しい取り組みを続けていく長久手市の姿や、自然環境と開発のバランスといったテーマについても意見が交わされ、学生たちは地域社会を多角的に捉えるきっかけを得ることができました。今回の上映会と交流会は、映像制作という学びを超えて、地域と大学をつなぎ、互いの思いを分かち合う機会となりました。学生たちは「もっと長久手の魅力を取材したい」と意欲を語り、地域活動に関わることの意義を実感していました。

 こうした取り組みを通じて、学生たちは地域の人々との交流を深め、長久手市の未来を考える視点を養っています。今回の「長久手人」の映像作品を通じて、地域社会と大学の新しいつながりを生み出していくことでしょう。