追究

2018年01月12日

授業風景 健康栄養学科 食品学実験Ⅰ

授業風景 健康栄養学科 食品学実験Ⅰ

脂質やタンパク質などの栄養成分について、
定性実験や定量実験を通じて学びます。

 2017年4月に開設した愛知淑徳大学 健康医療科学部 健康栄養学科。「チーム医療」で活躍できる管理栄養士を養成することを目標に、最先端の設備を整えた専用棟で授業を展開しています。今回はその専用棟にある教室のひとつ「理化学実験室」でおこなわれる「食品学実験Ⅰ」の様子をレポートします。

授業風景 健康栄養学科 食品学実験Ⅰ

授業風景 健康栄養学科 食品学実験Ⅰ

 「食品学実験Ⅰ」は「栄養計算」などをする際に必要な知識「栄養成分」について、その特性や測定法などを実験を通じて学ぶ授業です。2017年11月15日(水)におこなわれた授業のテーマは「脂質」。学生たちは4人1組の班に分かれて2つの実験に取り組み、脂質についての理解を深めました。

授業風景 健康栄養学科 食品学実験Ⅰ

授業風景 健康栄養学科 食品学実験Ⅰ

 1つ目は「ソックスレー抽出法」を用いた実験で、実験器具や専門の装置を使って市販のお菓子に含まれる脂質の量を測定。砕いたお菓子をソックスレー抽出装置(サイフォン式循環抽出)にセットし、有機溶媒を加熱により気化(蒸発)し、冷却により液化することを繰り返しながらお菓子の脂質を抽出します。そして、お菓子の脂質を完全に抽出し、脂質の量を測定しました。

授業風景 健康栄養学科 食品学実験Ⅰ

授業風景 健康栄養学科 食品学実験Ⅰ

 2つ目の実験は「脂質のヨウ素価の測定」。ヨウ素価が高ければ高いほど空気中の酸素と結合するため、乾燥性の高い油であるといえます。学生たちは「オリーブ油」「ゴマ油」「アマニ油」の3種類についてそれぞれの班が担当の油を1つずつ受け持ち、ヨウ素価を測定。オートピペットで油や試薬を指定の量だけはかり取って混ぜ合わせ、そこにヨウ素反応試薬を滴下させて、ヨウ素価を割り出していきました。
 学生たちはグループのメンバーと相談しながら、手分けをしてテキパキと実験を進行。3名の先生方の手厚いサポートを受けながら、真新しい実験設備を利用して、体験的に知識を吸収していきました。