追究

2017年12月26日

創造表現学会主催講演会「絵本から生まれるコミュニケーション」

創造表現学会主催講演会「絵本から生まれるコミュニケーション」

2017年10月19日(木) 長久手キャンパス 722教室

子どもの本専門店の店主が「本の持つ力」について講演。
その可能性の広さを、学生たちは学びました。

 2017年10月19日(木)、創造表現学会主催の講演会「絵本から生まれるコミュニケーション」が開催されました。ご登壇いただいたのは、子どもの本専門店「メルヘンハウス」の2代目店長三輪丈太郎氏。メルヘンハウスは日本で初めての子どもの本専門店で、1973年開業以来、多くの子どもたちとそのご家族に本の魅力を伝えてきました。その経験をもとに、コミュニケーションツールとしての本のあり方や、本の持つ力をご講演いただきました。
 まず三輪氏は、児童書・絵本の売上の推移やネットショップの出現における児童書・絵本への影響など、子どもの本を取り巻く環境について紹介。さらに、現在は大人の嗜好品として絵本が受け入れられつつあること、子どもは絵本を通して頭の中で「想像の世界」をつくり楽しんでいることなどを伝えました。

創造表現学会主催講演会「絵本から生まれるコミュニケーション」

創造表現学会主催講演会「絵本から生まれるコミュニケーション」

 その後、学生はグループに分かれ、ワークショップを体験。「ぼくのいえ」という絵本の主題である「街」にスポットライトを当てたグループワークで、学生たちは話し合いながら、模造紙に想像の街を描きました。その後、各班の街の絵を見ながらどんな建物があるのか、どんな特長があるのかを見比べて、ディスカッション。それぞれのグループの絵には共通性や個性が現れ、その多様性に学生たちは驚きの声を挙げていました。

創造表現学会主催講演会「絵本から生まれるコミュニケーション」

創造表現学会主催講演会「絵本から生まれるコミュニケーション」

 講演とワークショップを終え、三輪氏は最後に「読書は記憶に長くとどまる"思い出"になります。本を読んだ時の情景まで浮かんできますし、時をおいて読み返してみるとその本の見方がかわることもあるでしょう。ぜひ、本を手にとって読む経験を大切に重ねていってください」とメッセージ。自己表現と情報発信の手法を身につけようと学ぶ創造表現学部の学生にとって、三輪氏の言葉はやさしく心に響いたことでしょう。