追究

2018年01月24日

創造表現・メディアプロデュース学会主催 講演会「世界に通用するアニメコンテンツの作り方」

創造表現・メディアプロデュース学会主催 講演会「世界に通用するアニメコンテンツの作り方」

2017年11月28日(火) 長久手キャンパス 815教室

日本のアニメは、今、どのように世界に受け入れられているのか。その答えに迫る講演会を実施しました。

 2017年11月28日(火)、長久手キャンパスで創造表現・メディアプロデュース学会主催の講演会「世界に通用するアニメコンテンツの作り方」が開催されました。ご登壇いただいたのは、株式会社電通の渡辺哲也氏。映画製作やバラエティ番組製作などに携わり、経済産業省が主催する「クールジャパン」にプロジェクト当初から関わってきた経験から、日本のアニメコンテンツの最前線についてご講演いただきました。

創造表現・メディアプロデュース学会主催 講演会「世界に通用するアニメコンテンツの作り方」

創造表現・メディアプロデュース学会主催 講演会「世界に通用するアニメコンテンツの作り方」

 まず渡辺氏は30分アニメの構成やアニメの変遷などを解説した後、現在はテレビ放送ではなく動画配信が主流となり、「商品としてのアニメ」の在り方が大きく変わってきていることを紹介されました。海外でもアニメが商品として成立していることやコンテンツビジネスにおける韓国や中国の台頭を現在ユーザー数を爆発的に伸ばしている中国の動画配信サイト「bilibili」等の事例を用いながらデータで説明。アジアに限らず現在世界中で開催されているアニメ関連イベントの事例を現地の取材を踏まえてお話下さいました。

創造表現・メディアプロデュース学会主催 講演会「世界に通用するアニメコンテンツの作り方」

創造表現・メディアプロデュース学会主催 講演会「世界に通用するアニメコンテンツの作り方」

 講演後は学生から質問を募り、渡辺氏と本学創造表現学部の富樫佳織先生、松井広志先生が答える形でパネルディスカッションが進行。「国ごとに受け入れられるアニメ作品が違うことの文化的背景」や「"カワイイ文化"や"クールジャパン"の終焉は訪れるのか」といった議題が投げかけられ、会場が一体となってアニメコンテンツへの理解を深めていきました。最後に渡辺氏は「日本のアニメが今まで世界で通じてきたのは、ライバルがおらず、"一人勝ち"をしてきたから。韓国や中国が力をつけてくる中、日本も柔軟に世界の変化に対応していく必要がある」と語り、未来のアニメコンテンツを担う学生たちの活躍に期待を寄せました。
 アニメコンテンツを商品という視点で考え、世界のコンテンツビジネス事情を知ることができた今回の講演会。これからも本学では、講演会や授業を通じて学生たちに生きた情報を届け、成長の機会を提供していきます。