追究

2018年02月07日

メディアプロデュース学部 松本ゼミ 学内公開ゼミ「possibility-日本の暮らし方の将来的可能性-」

メディアプロデュース学部 松本ゼミ 学内公開ゼミ「possibility-日本の暮らし方の将来的可能性-」

2017年12月26日(火) 長久手キャンパス 8号棟5階 プレゼンテーションルーム
※メディアプロデュース学部は2016年度より創造表現学部に名称変更

超高齢社会の日本においてインテリアはどうあるべきか。学生がグループ研究に励み、その成果を発表しました。

 メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修(現:創造表現学部 創造表現学科 建築・インテリアデザイン専攻)の松本ゼミは「エイジングインテリア」をテーマに掲げて、超高齢社会におけるインテリアや室内空間について研究しています。その成果を発表する学内公開ゼミ『possibility―日本の暮らし方の将来的可能性―』が12月26日に開催されました。スクリーンに資料を映し出し、研究概要をわかりやすく紹介したのは、3年生18名です。彼らは3人1組のグループを組み、10年後の日本社会を見据え「インテリアの可能性」を引き出す研究・考察に努めています。研究対象は、老人福祉施設のインテリア、外国人向けゲストハウス、カラーユニバーサルデザインなど、グループごとに多岐にわたります。それぞれが聞き取り調査やアンケート調査、地域の商店街との連携活動などに励み、実社会に即した「生きた情報」を活用してインテリアのあり方を追究してきました。

メディアプロデュース学部 松本ゼミ 学内公開ゼミ「possibility-日本の暮らし方の将来的可能性-」

メディアプロデュース学部 松本ゼミ 学内公開ゼミ「possibility-日本の暮らし方の将来的可能性-」

 今回の発表は、2018年2月に名古屋市内で開催する学外公開ゼミの予行練習も兼ねて行われました。より多くの人にインテリアの新たな可能性を伝えようと、学生たちは授業やゼミで培ったプレゼンテーション能力に磨きをかけています。学内公開ゼミ、学外公開ゼミを経て学生一人ひとりが日本の暮らし、インテリアのあり方について考察を深め、4年次の卒業研究・制作に結実させていくことでしょう。

6グループの研究テーマと概要

(1)インテリアのこれから

 高齢者が心豊かに暮らせる住空間づくりをめざし、老人福祉施設の室内空間を提案します。施設での聞き取り調査をふまえて課題を検討し、解決策となるインテリアのデザインや機能を考えています。

(2)外国人向けゲストハウス

 訪日外国人のさらなる増加を見据え、外国人向けゲストハウスに着目しました。アンケート調査から「日本の四季をイメージさせる色」を明らかにし、日本らしさを感じる部屋づくりを追究しています。

メディアプロデュース学部 松本ゼミ 学内公開ゼミ「possibility-日本の暮らし方の将来的可能性-」

メディアプロデュース学部 松本ゼミ 学内公開ゼミ「possibility-日本の暮らし方の将来的可能性-」

(3)ヨーロッパの照明

 光と影のコントラストを活かしたヨーロッパの照明を研究しています。複数の明かりを使う「多灯分散照明」に焦点を当てて照明器具を調べ、日本の室内環境をよりよくする「照明」について考察を重ねました。

(4)カラーユニバーサルデザイン

 すべての人にやさしいデザイン、必要な情報が的確に伝わるデザインについて調査しました。色弱や色盲などの視覚障がいへの理解も深めた上で、カラーユニバーサルデザインのあり方を研究しています。

メディアプロデュース学部 松本ゼミ 学内公開ゼミ「possibility-日本の暮らし方の将来的可能性-」

メディアプロデュース学部 松本ゼミ 学内公開ゼミ「possibility-日本の暮らし方の将来的可能性-」

(5)古きよき照明

 ガス灯や行燈などの昔ながらの照明器具に着目し、人の心を和やかにする住宅の照明環境を研究しています。照明の色温度や色デザイン、照明器具の形状、設置場所など細部に至るまで検討してきました。

(6)大門商店街活性化プロジェクト

 名古屋市中村区にある大門商店街と連携し、多くの人を呼び込む「まちの新しい魅力づくり」を議論しました。現在は、訪れた人々が憩える場を創出するため、屋外ベンチなどのインテリア計画を進めています。