追究

2018年03月02日

ビジネス学部「戦略設計Ⅱ 成果発表会」

ビジネス学部「戦略設計Ⅱ 成果発表会」

2018年1月11日(木) 星が丘キャンパス15C教室

ビジネス学部2年生が、企業の経営戦略を学んだ成果を発表しました。

 社会で役立つビジネスの専門知識や実践力を身につける、ビジネス学部。現代社会において、即戦力となりうるビジネスパーソンを育成します。
 ビジネスイノベーション専攻の専攻専門科目である「戦略設計Ⅰ・Ⅱ」は、2年生で学ぶ中級レベルの内容です。「戦略設計Ⅰ」で学ぶのは、企業が置かれた環境面から戦略を考える「ポジショニングビュー」。そして、「戦略設計Ⅱ」では自社が持つ経営資源に基づいて戦略を考える「リソースベースドビュー」について学びます。
 1月11日(木)、ビジネス学部の2年生が「戦略設計Ⅱ」での学修成果を披露する、発表会が行われました。今回のテーマは、「業界内で売上高営業利益率が高い企業を明らかにし、利益率が高い理由を説明する」というもの。他社に真似できない経営資源を持っているのかという「模倣困難性」を中心に論じます。学生たちはそれぞれグループに分かれ、「ゴム・タイヤ」「総合人材サービス」「中古車」などの業界を決め、調査を行いました。合計9つのグループが、順番に発表をしていきます。

ビジネス学部「戦略設計Ⅱ 成果発表会」

ビジネス学部「戦略設計Ⅱ 成果発表会」

 例えば、「調味料」を扱う企業について発表したグループは、業界1位の企業における模倣困難性がコスト面にあるのではないかと推測。理由として、業界初となる天然調味料製造の完全自動化工場(物的資本)を保有していることを挙げました。さらに、財務資本についても分析しており、発表後には、他のグループの学生からも「説得力があった」といった称賛の声があがりました。「警備」業界を対象としたグループは、業界1位の企業が先行者であることと規模の大きさに着目しました。先行者であるがゆえに高めの価格でも顧客は契約を結び、警備会社を変えることはなかなかないため、後発者は低い価格をつけざるを得ないと推測。一方で、契約者数が多いためコストは下げられる。このように、価格と費用の両面から利益率の高さを説明しました。

ビジネス学部「戦略設計Ⅱ 成果発表会」

ビジネス学部「戦略設計Ⅱ 成果発表会」

 どのグループも、パワーポイントを上手く用いて分かりやすい工夫をするなど、発表方法にもビジネス学部らしさが見られました。3年次からは、複数事業を持つ企業における全体の経営戦略を考える「全体戦略」を学ぶ、「戦略設計Ⅲ」へと発展。4年間でより専門的に学びを深めていきます。