追究

2018年04月10日

メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修「空間設計Ⅳ」課題発表・講評会

メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修「空間設計Ⅳ」課題発表・講評会

2018年1月22日(月) 長久手キャンパス プレゼンテーションルーム
(現:創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻)

第一線で活躍する建築家・小堀哲夫氏をゲスト講師にお招きし、学生の課題作品を講評頂きました。

 2018年1月22日、メディアプロデュース学部都市環境デザイン専修(現:創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻)3年生が後期設計演習「空間設計Ⅳ」で取り組んだ成果を審査する最終講評会を開催しました。空間設計Ⅳでは毎年、授業を担当する教員の他に、第一線で活躍する建築家をゲスト審査員に迎え、学生の作品を講評しています。今年度のゲスト審査員は、日本建築学会賞作品賞とJIA日本建築家大賞を同時受賞した小堀哲夫さんです。少し緊張した様子の学生たちが発表したのは、内容の大きく異なる2課題。

メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修「空間設計Ⅳ」課題発表・講評会

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 1つは、名古屋市・栄の久屋大通公園に「ヒューマンスケールで人の居場所を考える」課題。人間の基本的行為と空間の関係性を読み込み、身体的なスケールで“人の拠り所”となる空間を計画する課題です。
 学生は、家具のような提案から、人と自転車の居場所も絡めた美しい造形の提案、“もたれる”などの行為から展開する居場所の提案や、久屋大通公園で発生する“隙間時間”に着目した提案など、多様な作品が実物大の模型を使って発表されました。着眼点について評価を得る一方で、自身の作品に対して読み込みがやや浅い。という指摘も先生方から入ります。 『人の居場所』とは何で、どう居るのか。どう気持ち良いのか?が大切だが、作者本人がリアリティをもって考えぬけていないという講評を受け、学生は、もっと細部まで考え抜いて、広い視点で設計する必要があることを学びました。

メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修「空間設計Ⅳ」課題発表・講評会

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 もう1つの課題、古くから名古屋の商業・文化の中心地である栄の一区画に、美術館・図書館機能を備えた“文化交流施設”を設計する課題では、細部まで作り込まれた大きな模型を駆使し、図面と交互に指し示しながら空間構成をプレゼンテーションしました。空間の魅力を伝えるために制作された模型やパネルはどれも力作で、学生の講評会にかける熱量の大きさが感じられるとのお褒めの言葉を頂きました。その熱量に応じるように、作品の講評も熱を帯び、多くの議論がもたらされました。

メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修「空間設計Ⅳ」課題発表・講評会

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 講評会後には、小堀哲夫さんの講演会が開催され、空間設計Ⅳの学生をはじめ、建築・インテリアデザイン専攻の学生も参加。講演会で小堀さんは、自身が手がけてきた建築物を例に、光の取り入れ方、風の取り入れ方ひとつで、建物の内部環境は大きく変化する。だからこそ、土地の特徴や気候風土など周辺環境を徹底的にリサーチし、設計に取り入れることがとても重要だとお話しされました。さらに、今まで描いてきたスケッチを紹介するとともに、自身の体験を交え、「著名な建築物を見たときや、何かインスピレーションが湧いたときは、スケッチをすると良い」とメッセージをいただきました。

メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修「空間設計Ⅳ」課題発表・講評会

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 第一線で活躍する建築家をお迎えしての最終講評会・講演会で、学生たちは、建築家の思考に触れ、深く学び、見聞を広めることができました。それぞれの夢の実現へ向けて、次のステップへつなげてくれるでしょう。