追究

2018年05月02日

愛知淑徳大学 健康相談室 定例医療講演会 特別企画 愛知淑徳大学 健康医療科学部 健康栄養学科 共催講演会 「子どもの食と栄養を考える~食を通して育つもの、育てたいもの~」

愛知淑徳大学 健康相談室 定例医療講演会 特別企画 愛知淑徳大学 健康医療科学部 健康栄養学科 共催講演会 「子どもの食と栄養を考える~食を通して育つもの、育てたいもの~」

2018年3月17日(土) 長久手キャンパス 512教室

健康相談室と健康栄養学科が講演会を実施。
正しく丁寧に食事をすることは、
健やかな暮らしや成長の土台になることを伝えました。

 2018年3月17日(土)、本学の健康相談室と健康栄養学科が共催し、「定例医療講演会」を開催しました。健康相談室は、2013年4月に開設した「愛知淑徳大学 健康・医療・教育センター(通称AHSMEC/アースメック)」の中の一つの機関で、本学の学びの財産を地域のみなさまに還元することを目的に、講演会や健康料理教室の企画・運営をしています。健康栄養学科は、2017年4月に新たに誕生した管理栄養士をめざせる学科です。
 今回の講演会では「子どもの食と栄養を考える」と題し、本学科の教授 榎 裕美先生と、特別講師としてお招きした相模女子大学 栄養科学部 健康栄養学科 教授の堤 ちはる先生が登壇。それぞれの専門領域の知識をわかりやすい言葉で、会場に集まった地域のみなさんや管理栄養学科の学生たちにお話しされました。

愛知淑徳大学 健康相談室 定例医療講演会 特別企画 愛知淑徳大学 健康医療科学部 健康栄養学科 共催講演会 「子どもの食と栄養を考える~食を通して育つもの、育てたいもの~」

愛知淑徳大学 健康相談室 定例医療講演会 特別企画 愛知淑徳大学 健康医療科学部 健康栄養学科 共催講演会 「子どもの食と栄養を考える~食を通して育つもの、育てたいもの~」

 第一部は榎先生が担当。「子どもの食生活・栄養の現状と問題点」というタイトルで、ここ40年間の学童の身長や体重の推移などを示しながら、日本人の体格が大きく変化していることを説明。そのうえで「子どもは大人に比べて効率よく栄養素を摂取する必要がある」と語り、正しく食べることの大切さを伝えました。

愛知淑徳大学 健康相談室 定例医療講演会 特別企画 愛知淑徳大学 健康医療科学部 健康栄養学科 共催講演会 「子どもの食と栄養を考える~食を通して育つもの、育てたいもの~」

愛知淑徳大学 健康相談室 定例医療講演会 特別企画 愛知淑徳大学 健康医療科学部 健康栄養学科 共催講演会 「子どもの食と栄養を考える~食を通して育つもの、育てたいもの~」

 第二部は妊婦・乳幼児の食や家庭の食を専門とする堤先生が「子どもにとって、なぜ“食”は重要なのか~食を通して育つもの、育てたいもの~」というタイトルで、「離乳完了の頃は子どもの咀嚼力にあわせた食事が大切であること」「“手づかみ食べ”を通じて、咀嚼の練習はもちろん、食物の形や密度などを認知・記憶していること」「好き嫌いをせずに食べようとすることで“苦手なことから逃げない力”や“多様性を受容できる力”が育まれること」などを、身振り手振りを交えながら食事シーンや保育シーンを再現して、聴講者に説明されました。「食育」は子どもたちにとって食べる技術や栄養の知識を得るだけでなく、人間関係の構築に必要な力の修得、健やかな毎日を送るための土台の形成にもつながることを伝えた堤先生。講義後の質疑応答ではフロアからの質問に丁寧に答え、食育の重要性を訴えかけました。最後に管理栄養士をめざす学生たちに向けて「日頃から管理栄養士の視点を持ってください。たとえばコンビニエンスストアに行った時、どんな新商品がでているのかを見て、食のトレンドを考えるだけでも勉強になります。生活のすべてが学びであることを胸に留め、これからもがんばってください」とエールをおくりました。
 本学ではこれからも多くの講演会の機会を用意することで、地域のみなさまの健康で豊かな暮らしに貢献していきます。