追究
2025年12月23日
ビジネス学部 企業分析プロジェクトB

10月17日(金)星ヶ丘キャンパス13C教室
全国にグループ拠点を構える広告メディア会社 株式会社 中広様から、
企業分析を行う前の導入として、業態や企業経営についてお話を伺いました。
ビジネス学部では、経営学・商学・会計学・経済学などを幅広く学びながら、実践的なビジネススキルを身につけられることが大きな特徴です。中でも企業や自治体などの協力を得て、産官学で連携したアクティブラーニングを積極的に取り入れています。その一環として実施される「企業分析プロジェクト」では、実際の企業から直接話を伺い、財務諸表や経営の実態・課題を理解したうえで、各チームが企業分析を行い、結果を発表しています。
2025年10月17日(金)には、メディア事業と総合広告代理事業を主力とする株式会社 中広(以下、中広)の倉橋誠一郎様をお招きし、広告メディア事業という業種や企業ビジョン、事業内容、業績などについてご説明いただきました。


まず、倉橋様は資料を用いて、日本全体の広告費の概況や推移を示し、全産業を横断的に集計・分析した調査結果から広告事業やメディア事業の位置づけを解説しました。資料に記載された細かな数字の見方も丁寧に説明され、学生たちは一つひとつ意味を確かめながら積極的に分析に取り組んでいました。


広告メディア事業全体の説明に続き、中広の主力商品であるハッピーメディア『地域みっちゃく生活情報誌®』について紹介がありました。この情報誌は、グルメ、ヘアサロン、イベントなど地域に密着した生活に役立つ情報を掲載し、各家庭に手配りされるフリーマガジンです。現在、全国34都道府県で180誌、約1,300万部を発行しています。倉橋様は「発行部数から見える数字の変遷からも、企業課題を見つけてほしい」と学生に呼びかけました。
さらに、中広の企業理念「広告業を通して地域社会に貢献」についても説明がありました。これは、配布エリアにお住まいの方に良質な情報を届けることで地域経済を活性化させるという考え方です。消費者が満足のいく商品を購入すれば、地域の商工業者の売上につながり、地域経済全体にプラスの循環を生み出すという広告業の役割を強調されました。


最後に、企業分析に必要なスキルとして財務資料の読み解き方を学ぶため、有価証券報告書の見方を丁寧に解説していただきました。学生たちは実際の数字を追いながら理解を深めていました。「企業分析を行う際に必要なのは、財務資料を読み解く力です」と倉橋様は語ります。次の講義からは、本格的な企業分析がスタート。各チームが財務諸表分析や業界環境分析を行い、報告会でその成果を再び中広の皆様に発表する予定です。
この企業分析プロジェクトを通じて、学生たちがデータの先にある企業の姿を理解し、将来のキャリア形成に生かしていくことを期待しています。












