追究

2018年06月15日

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水裕二ゼミ 古民家リノベーション

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水ゼミ 古民家リノベーション

2018年5月3日(木) 岐阜県羽島市桑原町

古民家の魅力をそのままに、新たな価値を提案する。
清水裕二ゼミの学生が魅力的なリノベーションをめざし、
実地調査やプラン立案、施工作業に取り組みました。

 建築設計を専門とする創造表現学部 清水裕二ゼミは学内にとどまらず、社会を学びのフィールドにしてさまざまな経験を積むことで、建築家に必要な素養やクリエイティブな視点を養っています。昨年9月からは当時の3年生が中心となり、「古民家リノベーションプロジェクト」を開始しました。リノベーションする家は、岐阜県羽島市にある元開業医の古民家。築110年以上にもなる古い建物で、昔ながらの日本家屋のつくりを引き継ぐ特徴的な建物です。この独特な建物の魅力はそのままに、新たな息を吹きこもうと学生たちは奮闘。図面がなかったことから、敷地の計測など実地調査を繰り返してプランづくりのための準備をおこなってきました。そのうえで玄関や蔵、居間をつくりかえるプランなどを複数立案し、持ち主であるクライアントにプレゼンテーション。どの案も好評をいただきましたが、最終的に「診察室をギャラリーと書斎に改修する案」が採用されました。

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水ゼミ 古民家リノベーション

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水ゼミ 古民家リノベーション

 実際の実施施工にあたっては、工務店の方々に協力をあおぐことになりました。建物を見ただけではわからないことが解体して初めて見えてくることもあり、解体作業中に予期せぬ課題も露呈。その課題をクリアし、さらに当時の趣や素材の質感、伝統ある工法を生かすための工夫を熟練の職人さんから一つひとつ教わりながら、学生たちは壁や柱の修復などをおこないました。

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水ゼミ 古民家リノベーション

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水ゼミ 古民家リノベーション

 古民家リノベーションは、その制作過程を通じて当時の文化や技術を理解し、新たな価値を築くことができます。ゼロから考え、つくり上げる新築設計とはひと味違う経験を積んだ学生たちは、トラブルをアイディアで切り抜ける柔軟な思考力や新たな価値を生み出すための発想力を鍛えることができ、これからの建築設計に大いに役立てていくことでしょう。