追究

2018年07月31日

創造表現学部 創作表現専攻 授業風景「身体表現法a」

創造表現学部 創作表現専攻 授業風景「身体表現法a」

2018年5月15日(火) 長久手キャンパス 多目的室2

舞台創作において大切な感性や身体表現を、体感しながら学びます。

 創造表現学部 創作表現専攻では、演劇の創作・批評・歴史を軸として、舞台芸術の理論と実践を学ぶことができる授業を開講しています。そのひとつが「身体表現法a」です。舞台表現のための身体づくりを目的とした授業で、普段無意識におこなっている身体の動きを感覚的に捉え直すトレーニングや、凝り固まった身体をほぐすストレッチなどを実践しています。ここでは5月15日(火)におこなわれた授業の様子をレポートします。

肩甲骨まわりの関節の構造と観察

 今回の授業のテーマは「肩」。まずは肩甲骨まわりをほぐすヨガを実践しました。担当教員の山田珠実先生は学生がきちんとポーズをとれているか確認し、一人ひとりていねいに指導。心地よいBGMが流れる室内はリラックスした雰囲気に包まれました。

創造表現学部 創作表現専攻 授業風景「身体表現法a」

創造表現学部 創作表現専攻 授業風景「身体表現法a」

 次に、山田先生は肩甲骨まわりの関節の構造について説明。「腕を上げる時には4つの関節が働いています。中でも重要な役割をしているのが、鎖骨近くにある胸鎖関節です。肩先だけで腕を上げるのではなく、この関節の可動域を広げることでより高く腕を上げることができます。ダンスにおいても、胸鎖関節を上手く使うことでしなやかな動きになりますよ」と語り、実際に関節の使い方による動きの違いをデモストレーション。学生たちも身体を動かしながら、違いを体感しているようでした。

創造表現学部 創作表現専攻 授業風景「身体表現法a」

創造表現学部 創作表現専攻 授業風景「身体表現法a」

 その後学生が2人1組となり、お互いの身体に触れて、筋肉の柔らかさや関節の位置などを確かめるワークを実施しました。山田先生は「目には見えない身体の内側を、手で触れることで感じてみてください」と指導。学生たちは静かに相手に触れ、イマジネーションを働かせながら、身体の構造への理解を深めていきました。
 山田先生は、この授業について「舞台表現では、人との関わり方や幅広い視点など、人生において大切なことをたくさん学ぶことができます。授業を通じて感じ取ったことが、生きていく上で何かしらのヒントになれば」と語りました。学生たちは授業で培った表現力や創造力を普段の生活でも発揮することで、何気ない毎日を輝かせ、創作への追究にもより力を注いでいくことでしょう。