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2018年08月27日

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水裕二ゼミ 古民家リノベーション 完成披露報告会

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水裕二ゼミ 古民家リノベーション 完成披露報告会

2018年7月1日(日) 岐阜県羽島市

清水ゼミの学生が古民家リノベーションに挑戦。
出来上がった「書庫兼アトリエ」で完成披露報告会がおこなわれました。

 創造表現学部は「言語」「メディア」「建築」など、多様な表現領域から自己表現力や創造力、情報発信力を身につけ、社会や地域を豊かにする人材を育成しています。建築設計を専門とする清水ゼミは、地域とコラボレーションすることでより現実性のあるプロジェクトに取り組み、社会で活かせる力を育んでいます。その学外活動のひとつが、現4年生が3年次に挑戦した「古民家リノベーション」です。岐阜県羽島市にある築100年以上のお宅の一部の改装に取り組みました。学生たちは測量や実地調査、施主様からのヒアリングを経て、もともと診療所だった場所を「書庫兼アトリエ」にするプランを提案。大量の書籍をしまえるように十分な収納スペースを確保したり、生活空間と切り離された落ち着いた空間にするために昔の土間のようなつくりを取り込んだり、さまざまな工夫を凝らしました。採用されたプランを元に工務店が施工を担当し、現4年生と3年生も仕上げ施工の段階に参加しました。7月1日(日)に、出来上がったばかりの「書庫兼アトリエ」にて、竣工を祝う「完成披露報告会」が開催されました。

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水裕二ゼミ 古民家リノベーション 完成披露報告会

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水裕二ゼミ 古民家リノベーション 完成披露報告会

 当日はこの工事に関わった学生や工事関係者などが集まり、施主様の進行のもと報告会がスタート。まず工事に関わった方々がひと言ずつ挨拶し、その後、工事中の写真を白壁に映し出して、どのように改装がおこなわれたのか学生たちにプロの視点から解説しました。報告会が終わった後はおいしいケータリングを囲み、全員で歓談。人が集う気持ちのいい空間で、プロジェクトの成功を喜び合いました。

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水裕二ゼミ 古民家リノベーション 完成披露報告会

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水裕二ゼミ 古民家リノベーション 完成披露報告会

 自分たちが考えたプランが実現するという素晴らしい経験となった今回のプロジェクト。4年間の集大成として卒業制作や卒業研究に挑む学生たちにとって、たくさんの学びを得られる大きな財産となったことでしょう。

4年生のコメント

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 清水裕二ゼミ 古民家リノベーション 完成披露報告会

 以前から学外でのプロジェクトに取り組んできましたが、自分たちで考えたプランをもとに、実際に建築物を建てたのは初めてのことです。施主様にプレゼンテーションをした後も、「どんな素材を想定しているのか」「どれぐらいの費用がかかるのか」といったとても具体的な質問をいただきました。“実際に建てること”をゴールとしていたからこそ、施主様はどんなことが気になるのか、どれほどまでに細部にまでこだわっていかなければいけないのか、多くの気づきを得ることができ、とても勉強になりました。また左官職人の方に教わり、壁を塗る作業のお手伝いをすることもできました。測量からプレゼンテーション、施工のお手伝いまで、建築物をつくりあげるすべての工程を経験することができたことで、今後、設計プランを考えるときは「実現可能性」という視点を持って、プランニングできそうです。さらに工程ごとにさまざまなプロの方と出会えたことも大きな収穫。自分の進路を見つめる機会にもなりました。このプロジェクトで得た学びを今後の制作活動に役立てていきたいと思います。