追究
2018年09月04日
教志会イベント「学校における今日的課題をめぐって」
2018年6月30日(土) 長久手キャンパス 3号棟
本学を卒業した6名の現職教員が登壇。意見交換会や
模擬授業を通じて、教育について考えを深めていきました。
愛知淑徳大学では長きにわたり教員養成に力を入れてきました。その成果は着実に実績へとつながり、現在では県内をはじめ、全国で多くの卒業生が教育現場で子どもたちの未来を育んでいます。この財産をさらに次世代の教育に還元するために結成されたのが本学の教志会です。教志会は「教職を志す者」と「教職に従事する者」をつなぐネットワークであり、教員採用試験対策講座や情報交換会、特別講座などを企画・運営。教員として必要な指導力や幅広い知見を手にするためのプログラムを実施しています。2018年6月30日(土)には、特別イベント「学校における今日的課題をめぐって」を開催。教員として活躍する6名の卒業生を本学にお招きし、意見交換会や模擬授業をおこないました。
第一部の意見交換会では5名の先生にご登壇いただき、司会者の質問に順に答える「パネルディスカッション形式」で会を進行。前半は「小・中学校で新しく教科とされた道徳」をテーマに、後半は長時間労働の一因とも言われる「部活動指導」について現職の先生方の体験談を語っていただき、会場に集まったみなさんと一緒に考えを深めていきました。
第二部は4つの教室に分かれて模擬授業と座談会を開催。中学校の国語科教員として活躍する金森 大地先生は、中学1年生の教材を取り上げて授業を展開する中、「授業中に心がけていること」を織り交ぜながら後輩たちに子どもたちと関わる楽しさを伝えました。高校の英語科教員として活躍する磯村 新奈先生は、日本語一切なしの「All English」で授業を展開。その日の授業内で取り組む「TO DO リスト」をホワイトボードに書き出して生徒たちと授業内容を共有することで、達成感を生み出す工夫を披露しました。3つ目の「小学校」の教室では、普通学級を受け持つ丹羽 舞衣先生と特別支援学級を受け持つ高羽 早智先生が登壇。前半は丹羽先生が本イベントの第一部で議題に上がった道徳の授業を実施。後半は特別支援学級の仕事や子どもたちとの関わりについて高羽先生がパワーポイントを用いて解説していきました。最後の教室では部活動指導について、中学野球部顧問の陣内 浩貴先生と中学陸上部顧問の小木曽 聖華先生と共に座談会を実施。部活動を通じて生徒が人間的に大きく成長していくだけでなく、学校全体に健全で清々しい生活環境が整うことを例に挙げ、部活動を支える教員の責任とやりがいを伝えました。
第三部では会場を331教室に移し、先生方との質疑応答を実施。教員を志す学生からは「生徒の叱り方」や「保護者との関わり方」をはじめ、「おすすめの教員採用試験対策」など多くの質問が投げかけられました。先輩後輩の間柄だからこそ生まれる和やかな雰囲気の中、教育について考え、理解を深めることができた今回のイベント。教志会ではこれからも多くの企画を実施することで、「教育を志す者」を力強く支援していきます。