追究

2018年11月28日

文学部 教育学科 学校教育体験

文学部 教育学科 学校教育体験

2018年9月14日(金) 長久手市立北小学校

教育学科の1年生が長久手市内の小学校で学校教育体験に参加。
実際の教育現場を体験し、教員の仕事を実践的に学びました。

 本学の文学部 教育学科では、子どもの本質を捉える洞察力と思考力を備えた教員の養成をめざし、多彩な実践の場を設けています。そのひとつである「学校教育体験」は1年次から実際の教育現場を体験し、教員の仕事を学ぶことができるプログラムです。学生たちは早期に現場を体験することで、大学4年間で学ぶべき課題や目標を明確にして、教員になるという志を高めていきます。今年度入学した学生も、長久手市内の小学校で5日間の学校教育体験にのぞみ、教員の仕事を間近で体感しながら、子どもたちへの指導や接し方を学びました。ここでは今年度おこなわれた学校教育体験の9月14日(金)の様子をレポートします。

文学部 教育学科 学校教育体験

文学部 教育学科 学校教育体験

 学生たちは希望する学年のクラスに一人ずつ配属され、アシスタント・ティーチャーとして授業のサポートや資料作りの補助をおこないました。授業中は真剣なまなざしで先生の指導法や対応を観察したり、悩んでいる子どもたちに優しくアドバイスをしたり、実践的に教員の仕事への理解を深めました。また休み時間には校庭で一緒に遊ぶなど、子どもたちと積極的にコミュニケーションを図りました。9月14日(金)は学校教育体験の最終日。子どもたちの方から親しげに学生に話しかけるなど、子どもと学生の距離の近さが伺えました。

文学部 教育学科 学校教育体験

 学生たちは5日間の体験を通して、教員として必要な力を身につけるために、4年間でどのようなことを学ぶべきか課題を明確にすることができました。この体験を活かして、それぞれの目標に向って今後の学修をより一層充実させていくことでしょう。

文学部 教育学科 1年 酒井彩瑚さん

文学部 教育学科 学校教育体験

 1年生という早期から小学校で実習ができることは私にとって大きな魅力で、この学校教育体験は入学前から楽しみにしていました。実際に教育現場で働く先生方にご指導いただく中で学んだことは、「先生方がとても細やかな工夫を重ねて子どもたちの指導にあたっている」ということです。たとえば何かを解説するときは、単に抑揚をつけて話すだけでなく、大きなジェスチャーをつけることで、子どもたちの集中を切らさず話に引き込んでいることに気づきました。さらに子どもたちの鉛筆の持ち方や椅子の座り方まで気を配ることで、クラス全体の学習意欲が高まるように指導していることも知り、「子ども一人ひとり」と「クラス全体」の両者を、バランスよく気にかけることの大切さも知りました。一人ひとりの子どもたちの小さな変化を見逃さず、適切に声をかける先生の姿を見て、こんな先生になりたいという将来像が明確になったことは、学校教育体験の大きな収穫です。先生のように子どもたちの視点に立って、子ども一人ひとりに寄り添うことができる教員になれるよう、今後は子どもの心理や接し方について学んでいきたいと思います。