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2019年01月17日

ジェンダー・女性学研究所主催 第36回定例セミナー 多様な人材・多様な働き方が、会社と社会のステキな未来をつくる!

ジェンダー・女性学研究所主催 第36回定例セミナー 多様な人材・多様な働き方が、会社と社会のステキな未来をつくる!

2018年11月20日(火) 星が丘キャンパス1号館15A教室

ダイバーシティの大切さについて、
現場に接しているからこそ分かるリアルな体験や取り組み事例などをご紹介していただきました。

 2018年11月20日(火)、星が丘キャンパスにてジェンダー・女性学研究所主催の第36回定例セミナー「多様な人材・多様な働き方が、会社と社会のステキな未来をつくる!」が開催されました。
 講師は自動車部品メーカー・株式会社デンソーの下方敬子さん。下方さんは、岐阜大学医学部を卒業後、国立名古屋病院(現・名古屋医療センター)などで循環器内科医として勤務していました。その後、名古屋大学医学部にて医学博士取得。2001年にデンソーの西尾製作所専属産業医として入社し、社員の健康管理に携わりました。そして2015年から健康推進部長と常務役員に就任。ダイバーシティ推進、健康推進部、安全衛生環境部担当および障がい者雇用拡大に向けた特例子会社・株式会社デンソーブラッサムの社長を兼務しています。

ジェンダー・女性学研究所主催 第36回定例セミナー 多様な人材・多様な働き方が、会社と社会のステキな未来をつくる!

ジェンダー・女性学研究所主催 第36回定例セミナー 多様な人材・多様な働き方が、会社と社会のステキな未来をつくる!

 講演会では、ダイバーシティの基本的な考え方やデンソーのダイバーシティ推進についての取り組み事例の紹介、そして特例子会社であるデンソーブラッサムでの活動内容を説明していただきました。デンソーブラッサムは社内清掃や社内メールの配送を主な業務とし、社員の半数以上が障がい者。1日約8,000通の社内メールを扱うため、集配カートの軽量化、メール収納棚の色分けなどを行い、障がい者にも分かりやすい職場づくりに取り組んでいると言います。

ジェンダー・女性学研究所主催 第36回定例セミナー 多様な人材・多様な働き方が、会社と社会のステキな未来をつくる!

ジェンダー・女性学研究所主催 第36回定例セミナー 多様な人材・多様な働き方が、会社と社会のステキな未来をつくる!

 また、女性の活躍推進についても触れ、なぜ女性の活躍を推進しなければならないのか、その必要性について解説。製品開発における女性目線の重要性について、デンソーにおける事例を紹介。さらに女性が活躍できる風土づくりとして、産休・育休制度の充実化、女性管理職を増やすことが推進のカギになると述べました。
 講演終了後は、質疑応答の時間へ。近年、話題となっているセクハラなどのハラスメント対策やLGBTについての取り組みや、男性社会で働いてきた下方さんに対して、育児などのハンデをどのように乗り越えてきたか、などの多くの質問が投げかけられました。下方さんはそれら一つひとつに真摯に向き合い、丁寧な回答をされる姿勢が印象的でした。

第36回定例セミナーの様子が、中日新聞に掲載されました別ウィンドウで開きます。