追究

2019年02月01日

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

2018年12月15日(土) 長久手キャンパス 国際交流会館(アイハウス)

管理栄養士をめざす学生たちが主体となって
子どもたちに「食の楽しさと大切さ」を伝えました。

 医療や健康づくりを「食」と「栄養」から支える管理栄養士の育成をめざす健康医療科学部健康栄養学科。愛知淑徳大学健康相談室と連携し、地域のみなさまに食と栄養をテーマにしたイベントの開催にも取り組んでいます。12月15日(土)におこなわれた「親子食育教室」もそのひとつ。小久保友貴教員の指導の下、健康栄養学科の1・2年生が主体となり、調理実習担当班(12名)と食育ゲーム担当班(12名)に分かれ、それぞれの活動を通して子どもたちに「食」の楽しさや大切さを伝えました。

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

 「調理実習」では、最初に学生が子どもたちの前でデモ調理をおこない、調理の段取りや注意点、食材に含まれる栄養素について説明しました。この日の献立は、「星に願いをクリームシチュー」「カラフル豆サラダ」「フルーツたっぷりぷるぷるゼリー」「ライ麦パン」。学生たちが自ら栄養価を計算し、盛り付けも考案したスペシャルメニューです。調理では4つのグループに分かれ、学生たちは子どもたちの調理をサポート。食材の切り方や炒め方、サラダの盛り付け方などを丁寧にやさしくアドバイスしながら、和気あいあいとした雰囲気づくりも心がけていました。

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

 調理実習を担当した学生は、「試作と栄養価計算を繰り返しながら、カルシウムが豊富なスキムミルクをクリームシチューに使うなど、子どもの成長期に欠かせない栄養素を意識したバランスの良い献立を考案しました。サラダにはトマトを使って可愛らしいサンタのデコレーションをするなど、子どもたちが楽しみながら調理できる点にも気をつけました。子どもたちが夢中で調理に取り組んでくれたのが、とてもうれしかったです」と達成感に満ちた表情で語ってくれました。

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

 料理の完成後、「いただきます!」という元気な挨拶とともに試食会がスタート。子どもたちの手料理を保護者の方々も一緒に味わいながら、先生や学生に「食」にまつわる質問をするなど、楽しく充実した時間となりました。
 榎 裕美先生は、「献立を考えるというのは、管理栄養士にとって重要なスキルです。今回、学生たちは分量や栄養の計算とバランスが正確で、本当によく頑張ったと思います。大学で学んできたことがきちんと活かされていることに感心しました」と閉会式で振り返り、学生たちにエールを送っていました。

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

 試食後には、三色食品群に関するクイズを出題する「食育ゲーム」を実施しました。体をつくるもとになる「赤」(肉、魚、卵、牛乳・乳製品、豆など)、エネルギーのもとになる「黄」(米、パン、麺類、いも類、油、砂糖など)、体の調子を整えるもとになる「緑」(野菜、果物、きのこ類)の食品群について、学生たちはイラストを使ったり、お芝居をしたり、クイズ形式で出題したりしながら解説。子どもたちは元気よくゲームに参加しながら、三色食品群について学びました。
 また、食育ゲームでは、献立で注目した栄養素である「カルシウム」を取り上げ、成長期に欠かせないカルシウムの働きと丈夫な骨のつくり方について、クイズ形式で解説しました。食育ゲームを担当した学生は、「イベントの直前に、『栄養教育実習』で、小学生に向けた栄養教育プログラムを立案し、小学生役の学生に対して模擬授業を行いました。今回、その経験をゲームづくりに活かすことができたので、最終的にとても良い内容になったと思います」と授業での学びを実践につなげることができた手応えについて語ってくれました。

参加学生のコメント

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

健康医療科学部健康栄養学科 2年
小川 麗さん(調理実習担当班・リーダー)

 授業の空き時間を利用してメンバーが集まり、栄養計算を繰り返したり、食材選びに迷ったり、試行錯誤しながらみんなで献立を決めてきました。栄養計算のチェックやアドバイスのほか、試作の際には調理室を貸していただくなど、先生方の協力にも感謝しています。今回成功して恩返しができました。授業で学んだことが身についていることを実感できたことも良かったです。人に教えるという、貴重な経験もできました。

健康医療科学部 健康栄養学科×健康相談室 親子食育教室

健康医療科学部健康栄養学科 2年
高市 朋香さん(食育ゲーム担当班・リーダー)

 「食育ゲーム」において最初に取り組んだのは、テーマづくりでした。調理実習の内容と連動できるよう栄養素の働きをテーマにし、メニューのポイントのひとつでもある「カルシウム」も取り上げることにしました。調理実習担当のメンバーたちとは、話し合いを重ね、具体的な内容を決めていきました。子どもにもわかりやすい言葉の選び方や表現、イラストなどを考えたことは、とても勉強になりました。