追究

2019年02月27日

交流文化学部 専門科目「ケーススタディ交流11(国際交流)」 フェアトレードの啓発活動

交流文化学部 専門科目「ケーススタディ交流11(国際交流)」 フェアトレードの啓発活動

2018年12月23日(日) ザ・ボディショップ 名古屋パルコ店(名古屋市中区栄)

交流文化学部の学生たちが、ザ・ボディショップと協働。
日常生活でできる国際貢献について多くの人に伝えました。

 近年、国際社会で重要視されている、公正・公平な貿易のしくみ「フェアトレード」。発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入し、各国の人々の生活改善と自立を支えることを目標としています。名古屋市は「フェアトレードタウン」の認定を受け、行政、企業・商店、市民団体などが一体となってフェアトレードの輪を広げています。そのアドバイザーを務めているのが、交流文化学部准教授の小島祥美先生。学生にも講義を通してフェアトレードの意義を伝えています。小島先生が担当する「ケーススタディ交流11(国際交流)」では、受講生が企業や店舗との連携活動に挑戦。これまでに、フェアトレードに賛同する店舗を特集したタウンマップづくり、スターバックスコーヒー9店舗(名古屋市内)での啓発イベントの企画・実施に取り組みました。

交流文化学部 専門科目「ケーススタディ交流11(国際交流)」 フェアトレードの啓発活動

交流文化学部 専門科目「ケーススタディ交流11(国際交流)」 フェアトレードの啓発活動

 そして2018年度後期には、世界各国に展開する自然派化粧品ブランド「THE BODY SHOP」と協働し、授業での学びを生かして活動をおこないました。この初めての試みにチャレンジしたのが、交流文化学部の2・3年生8名。THE BODY SHOPは“援助ではなく取引を!”をコンセプトに、1987年から独自のフェアトレードプログラム「コミュニティトレード」を推進しています。高品質の自然原料や優れた労働力を持つ発展途上国と継続的に取引し、対等なビジネスパートナーとして信頼関係を構築。その絆によって生み出される商品を消費者が購入することにより、それぞれのコミュニティがともに発展していくのです。こうしたTHE BODY SHOPの活動やフェアトレードに対する理解を広げるため、学生たちはアイデアを出し合い、ショートムービーやミニリーフレットを制作。「しあわせをつくるお買いもの」というキャッチコピーを考案し、フェアトレードの主旨をわかりやすく表現しました。

交流文化学部 専門科目「ケーススタディ交流11(国際交流)」 フェアトレードの啓発活動

交流文化学部 専門科目「ケーススタディ交流11(国際交流)」 フェアトレードの啓発活動

 今回、ご協力いただいたのは、THE BODY SHOP名古屋パルコ店。店舗スタッフの方々のご支援のもと、来客数が1年間で最も多いクリスマス直前の12月23日に実施しました。学生たちが時間交代制で1名ずつ店頭に立ち、ショッピングを楽しむ人々、会計の列に並ぶ人々に積極的に声をかけて、コミュニティトレードについて説明。皆さん、興味深そうに耳を傾け、ミニリーフレットを受け取っていました。学生たちは「とても緊張しましたが、THE BODY SHOPが大切にしてきたコミュニティトレードについて大勢の人に伝えることができました。普段のショッピングを通して、遠い国の人々の笑顔に役立てる、そんなフェアトレードがより身近なものになればと考えています」と語りました。
 多様な人と協働しながら、交流文化学部での学びを社会に還元しようと努めた学生たち。「自分たちにもできる!」という確かな手ごたえを得て、新たな活動への志を高めていました。これからも世界の人々との交流、国際社会の課題解決に挑み、国内外で活躍できる実践力を養っていくことでしょう。