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2019年02月14日

あいち認知症パートナー宣言推進フォーラム「まちぐるみで支えるために知ってほしい! 認知症のこと」

あいち認知症パートナー宣言推進フォーラム「まちぐるみで支えるために知ってほしい! 認知症のこと」

2018年10月11日(木) 愛知産業労働センター(ウインクあいち)大ホール

認知症理解のための取り組み事例を発表。福祉分野における愛知淑徳大学の存在感を示しました。

 愛知県は2017年9月に「あいちオレンジタウン構想」を策定しました。その基本理念である「認知症に理解の深いまちづくり」に「じぶんごと」として取り組む企業や大学などを「あいち認知症パートナー企業(大学)」として登録するにあたり、その取り組み内容を「あいち認知症パートナー宣言」として宣言してもらうことになっています。
 今回、その企業や大学の取り組みを紹介するとともに、認知症の人やその家族への支援について県民に広く知ってもらうために「あいち認知症パートナー宣言推進フォーラム」が開催されました。

 愛知淑徳大学はCCC(コミュニティ・コラボレーション・センター)を通してその登録大学になったことから、このフォーラムに参加。福祉貢献学部黒川ゼミの学生2名が認知症理解のために取り組んでいる事例をプレゼンテーションしました。
 当日は第1部が企業や大学の取り組み紹介、第2部は若年認知症についての対談、第3部は認知症体験についての講演と3部構成で進行。多くの参加者が会場に詰めかける中、フォーラムは大村愛知県知事のあいさつ、登録企業(大学)の紹介、登録証の授与と進んでいきます。そして第1部の最後を飾る各企業(大学)の取り組み事例を発表する時がきました。
 発表はユニー株式会社、愛知信用金庫、愛知淑徳大学の3つ。ユニー株式会社は「持続可能な社会をめざして」と題し、店舗が地域のコミュニティーセンターになれるよう従業員に認知症サポーター教育を実施するなどの取り組みを紹介しました。
 愛知信用金庫は、金融現場にこそ認知症に対する知識が必要であると考え、職員に認知症キャラバンメイトを配置。職員に向け「認知症サポーター養成講座」を行っていることを紹介。そしていよいよ愛知淑徳大学の発表です。

あいち認知症パートナー宣言推進フォーラム「まちぐるみで支えるために知ってほしい! 認知症のこと」

あいち認知症パートナー宣言推進フォーラム「まちぐるみで支えるために知ってほしい! 認知症のこと」

 学生2人は、ゼミの取り組みとして2016年度から認知症理解のための教材(紙芝居やクイズラリーなど)を作成し、2017年度に名古屋市千種区の小学校のトワイライトスクールにて「認知症理解教室」を開催したことを紹介しました。教室では、桃太郎を題材とした紙芝居「もしも桃太郎のおじいさんが認知症になったら」を披露。物語の最後には認知症になったおじいさんが得意のしば刈りで街をきれいにし「地域の支えがあれば、認知症の人も活躍できる!」と力強く訴えました。その他にもCCC(コミュニティ・コラボレーション・センター)の活動として、認知症サポーターの養成、認知症カフェの運営サポートなどを紹介。最後に黒川先生が登壇し「これらの活動は人に寄り添う気持ちを育む取り組みです。地域の皆さんと協力しながら、今後も活動を続けていきたい。」と締めくくりました。
 わずかな時間でしたが、認知症理解に対する取り組みを紹介したことで、多くの参加者に福祉分野における愛知淑徳大学の存在感を示すことができたでしょう。

学生コメント

認知症に関する取り組みを
後輩に継承し、末永く活動していきたい。

あいち認知症パートナー宣言推進フォーラム「まちぐるみで支えるために知ってほしい! 認知症のこと」

福祉貢献学部 4年
加藤紗奈美さん 須田麻子さん

 このフォーラムに参加することになったきっかけは、愛知県健康福祉部医療福祉計画課の地域包括ケア・認知症対策室の方からお声がけいただいたこと。認知症に関する黒川ゼミやCCCでの取組みを新聞記事でご覧になったとお聞きしました。
 フォーラム参加へのご依頼は2、3週間前。プレゼンテーションの時間は5分なので、誰が聴いても活動の様子がイメージしやすいように言葉選びを工夫しました。また5分間で何を伝えるのか。内容を絞ることにも苦労しました。
 今回、このようなご依頼を受けたのも新聞がきっかけ。単に活動に取り組むだけでなく、その後に外部へ発信することも重要だと実感しました。今後も認知症にやさしい街づくりに貢献できるよう活動を進めると同時に、この活動を後輩たちに受け継いでいきたいと思います。