追究

2019年03月29日

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

2019年2月19日(火)~24日(日) 名古屋市民ギャラリー矢田 第2、3、4展示室

幅広いジャンルの作品38点を展示。
身近な人やモノに焦点を当て、
ひとり一人の想いを表現しました。

 4年間の総仕上げとなる卒業研究・制作の一環として、メディアプロデュース専修の学生たちによる「卒業プロジェクト展」が開催されました。

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

 会期は2019年2月19日(火)から24(日)までの6日間。卒業プロジェクト展には38点が展示され、学生それぞれの想いを反映した幅広いジャンルの作品が揃いました。作品は「グラフィックデザイン・写真系」、「メディアインスタレーション系」、「映像系」の3つに大きく分類され、それぞれのジャンルごとに展示室が分けられています。どの作品も発想力、表現力に驚かされるものばかりで「自分の想いを表現し、伝えよう!」という熱意があふれていました。その想いが届いたのか、来場者は一つひとつの作品に対して時間をかけて鑑賞。制作者である学生に質問をする方の姿も見られました。
 学生が企画、設営、運営までを手掛けた卒業プロジェクト展。これまで学んできたことの集大成であるとともに、新たな表現への可能性を垣間見たひと時でした。

学生のコメント

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

「グリム驚愛物語」
長谷川滉佑さん(高橋ゼミ)

 7名の学生でつくり上げた29分の映像作品は、童話の主人公を元にしながらも、学園モノとファンタ―ジーなストーリーが混ざり、驚きの結末を迎えます。作品は完成まで6ヶ月ほどかかり、メンバーのスケジュールを合わせるのがいちばん大変でした。

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

「手軽な夏と冬」
金谷咲希さん(村上ゼミ)

 TV番組のセットは、意外に身近で安価なものからできていることに感銘を受けたのがきっかけとなり、卒業制作では、ビー玉、風船、薄紙などを使用して撮り方や角度などを工夫し、自分流のセット表現を試みました。

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

「あやとりを再認識し伝承するデザイン―「あやとりフォント」の制作を通じて―」
渡邉香純さん(宮田ゼミ)

 日本の伝統的な遊び「あやとり」が、デジタルトイに取って代わられることに危機感を覚え、フォントを通じてあやとりの魅力を再認識してもらおうと「あやとりフォント」の制作を開始しました。「し」や「い」など、簡単な文字ほど表現するのが難しかったです。

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

「『ぼうしのたび』触って楽しむしかけ絵本」
萩野ゆうかさん(村上ゼミ)

 電子書籍が台頭している現代だからこそ、紙の本の可能性を追求したい。そんな想いからしかけ絵本を制作しました。フェルト、セロファンなど素材を選び抜き、触感にもこだわり、思い通りの動きを表現するのが難しかったけれど、つくってみて自分自身も紙の本の良さを再認識できました。

指導教員メッセージ

第6回メディアコミュニケーション専修 卒業プロジェクト展

メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科
メディアコミュニケーション専修 村上泰介先生

 とても幅広いジャンルの作品が集まりました。全体的な作品の傾向としては、世界平和や地球環境などといった大きなテーマではなく、身近な人たちとのコミュニケーションを大切にする視点の作品が多いように感じました。現代はSNSなどを通じてグローバルに人とつながれる時代。だからこそ、学生たちは身近な人やモノへ関心が向くのかもしれません。
 今回の卒業プロジェクト展で表現することの楽しさ、作品をつくりあげる難しさを実感できたと思います。その経験を大切にし、また新たな表現を模索していってほしいですね。