追究

2019年04月26日

愛知淑徳高校対象 高2集中学習日~大学の授業を体験する~

愛知淑徳高校対象 高2集中学習日~大学の授業を体験する~

2019年3月14日(木)、15日(金)、18日(月) 星が丘キャンパス12A教室

大学の学びを体験できる学習イベントを実施。
愛知淑徳高校の2年生を対象に模擬授業を開催しました。

 2019年3月14日(木)、15日(金)、18日(月)の3日間、愛知淑徳高校の2年生を本学の星が丘キャンパスにお招きし、本学の教員による模擬授業をおこないました。この学習イベントは、愛知淑徳高校と本学のアドミッションセンターが連携して実現したもの。進路を決める時期を迎えつつある高校2年生を対象に、今一度、自らの希望する進路を見つめなおし、大学の学問に対する理解を深めてもらおうという狙いから実施されました。模擬授業では、心理学部の小川一美先生、人間情報学部の國分三輝先生、交流文化学部の小島祥美先生がそれぞれ1日ずつ授業を受け持ち、専門分野に基づく授業をおこない、大学での学びの魅力を発信しました。

愛知淑徳高校対象 高2集中学習日~大学の授業を体験する~

愛知淑徳高校対象 高2集中学習日~大学の授業を体験する~

 3月14日(木)に模擬授業を実施したのは、心理学部の小川一美先生です。小川先生は、自らの研究領域である社会心理学の「対人コミュニケーション」について、高校生にとって身近な具体例を多く用いながら解説していきました。まず、小川先生は対人コミュニケーションについて「1対1もしくは少人数間でおこなわれる情報交換のこと」と定義し、コミュニケーションは言葉だけではなく無言のうなずきや目線のやり取りなども含まれると解説したうえで、人は一日の非常に多くの時間をコミュニケーションに割いていると紹介しました。さらに、一見何気なくおこなっているコミュニケーションは、「メッセージの送り手」と「メッセージの受け手」が適切にメッセージを理解し、交換し合うことで成り立っていることを伝え、適切かつ効果的なコミュニケーションには、ジェスチャーや姿勢などの「身体動作」、洋服や髪型などの「人工品」、話す速度や声の大きさ、間などの「パラ言語」、対人距離などの「プロクセミックス」に代表される「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」が大きく影響していることを紹介しました。「今回の授業では皆さんにも馴染みのある日常的なことを例にお話ししましたが、心理学ではこのような“人”にまつわる事象を対象に、実験や調査をおこない、データを分析し、論理的に検証していきます。そのプロセスは、工学部の人などが物質をテーマに研究していく過程とよく似ています。そのため、社会が求めている論理的な力も鍛えることができますし、研究対象が“人”なので、人のプロフェッショナルになれるといえます。心理学に対して間違ったイメージを抱いている人も多いのですが、今日の講義を聞いて、少しでもその印象が変わればうれしいです」と語り、社会に求められるスキルが鍛えられる心理学の魅力を伝えて講義を終えました。

愛知淑徳高校対象 高2集中学習日~大学の授業を体験する~

愛知淑徳高校対象 高2集中学習日~大学の授業を体験する~

 今回の学習イベントは、高校生にとって大学での学びのおもしろさを体験的に知ってもらう絶好の機会となりました。今後も本学では地域の高校との連携を深め、大学の財産である知見を広めていくことで、地域社会の活性化に努めてまいります。