追究
2019年04月17日
健康医療科学部 健康栄養学科 早期体験学習
2019年2月7日(木)、21日(木) 愛知淑徳大学クリニック
2019年3月11日(月)~14日(木) 名古屋大学医学部附属病院
健康栄養学科1年生が管理栄養士の職場を体験し、
今後の学修への意欲を高めました。
健康医療科学部 健康栄養学科では、病院や学校などさまざまな現場で活躍できる管理栄養士を育成するため、豊富な実習科目を設けています。そのうちのひとつ、「早期体験学習」は1年次のうちから管理栄養士の職場を体感できる授業です。実習先は総合病院、学内のクリニック、学校給食センターの3カ所。院内や厨房など普段は見ることができない場所も見学し、管理栄養士がどのような仕事をしているのか理解を深めます。学生たちは幅広い現場で活躍する管理栄養士の姿を見ることで、自分の将来像を確立させ、今後より専門化していく学修への意欲を高めていきます。ここでは、愛知淑徳大学クリニックと名古屋大学医学部附属病院でおこなわれた早期体験学習の様子をレポートします。
愛知淑徳大学クリニックで実施した体験学習
2月7日(木)と21日(木)に、臨床現場で働く管理栄養士の仕事を理解するために、愛知淑徳大学クリニックで体験学習が実施されました。このクリニックでは、内科・糖尿病内科、眼科、耳鼻咽喉科、心療内科・精神科を設けており、地域の方を対象に診療やリハビリテーションをおこなっています。また、患者様に適切な治療ができるように、診療科や職種の枠を越えてさまざまな医療スタッフが互いに連携を図っています。
実習の始めには、院長の稲福繁先生がご自身の体験をもとに、管理栄養士の仕事の大切さについて語りました。そして次に、15人ほどのグループに分かれて、クリニック内を見学。教員の引率の下、訓練室や処置室、検査室などをまわりました。
見学後は、愛知淑徳大学クリニック医師の前田惠子先生と管理栄養士の霜田真子先生による講義がおこなわれました。前田先生は糖尿病の症例をもとに、クリニックに所属する医療スタッフの連携について解説。霜田先生は、クリニックでの管理栄養士の仕事を紹介し、栄養指導の流れやポイントをわかりやすく説明しました。講義の最後には、管理栄養士に必要なスキルとして「患者様の生活に寄り添う心、専門知識と最新情報の取得、コミュニケーション力」の3つを挙げ、「今のうちから食事に興味を持ち、調理技術を磨いてください。将来管理栄養士になった時に、患者様への適切な指導に活かすことができますよ」とアドバイスを送りました。学生たちはクリニックでの体験学習を通して、地域の方々の健康を支える管理栄養士の仕事について学ぶことができました。
名古屋大学医学部附属病院で実施した体験学習
3月11日(月)~14日(木)、総合病院で働く管理栄養士の仕事を理解するための体験学習がおこなわれました。実習先は、名古屋大学医学部附属病院。34の診療科を設けており、多くの外来患者と入院患者を受け入れている、名古屋市内でも有数の規模を誇る大学病院です。この病院で管理栄養士がどのように働いているのか、栄養管理部 副部長の管理栄養士・田中文彦先生にご案内いただき、外来棟、病棟、厨房や食堂の中を見学しながら学びました。食材の納品から食事の提供にいたるまでの徹底した衛生管理や綿密なチェック体制から、「食」を通して患者様の健康をサポートする仕事のやりがいや責任感を感じることができました。
見学会後の講義では、田中先生から名古屋大学医学部附属病院で働く管理栄養士の仕事について伺いました。田中先生は、院内で実施している患者給食や栄養指導の取り組みを紹介。患者様の病態に合わせた治療食やバイキング形式での栄養指導など、実際の献立写真とともに説明しました。また、栄養管理における他職種との連携体制についても言及。チーム医療の一員として、管理栄養士が医師や看護師などとどのように関わり、患者様の健康状態を管理しているのか解説いただきました。講義終了後の質疑応答では、学生たちからの「病院給食のメニューの種類はどれくらいありますか?」「どのような基準で献立を考えていますか?」といった質問に、一つひとつていねいに答えていきました。
一連の体験学習を通して、学生たちはクリニックや総合病院などさまざまな現場で働く管理栄養士の仕事について理解を深めることができました。将来、管理栄養士として働くイメージが具体化し、今後の学修への励みにもなったことでしょう。健康医療科学部 健康栄養学科では、これからも学生たちのスキルや実践力の向上に向けた多様なプログラムを実施していきます。