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2019年08月20日

交流文化学部 講演会「朝ドラとご当地の理想的な関係」 NHK朝の連続テレビ小説 松園武大プロデューサーを迎えて

交流文化学部 講演会「朝ドラとご当地の理想的な関係」 NHK朝の連続テレビ小説 松園武大プロデューサーを迎えて

2019年6月12日(水) 星が丘キャンパス 55A

観光資源を発掘し、育てていくために必要な“マインド”を
ドラマプロデューサーの講演を通じて学びました。

 2019年4月からランゲージ専攻と国際交流・観光専攻の2専攻制となり、さらに学生一人ひとりの興味関心について深く、広く学べるようになった交流文化学部。授業はもちろん、学外での学びにも力を入れ、さまざまな留学プログラムや研修も用意しています。さらに、学内にいながら体験的に学べる機会も数多く用意しており、定期的に開催される講演会もその一つです。6月12日(水)には、NHK朝の連続テレビ小説や大河ドラマの制作を手がけた松園武大氏をお迎えし、朝ドラとロケ地の理想的な関係について、ご講演いただきました。

交流文化学部 講演会「朝ドラとご当地の理想的な関係」 NHK朝の連続テレビ小説 松園武大プロデューサーを迎えて

交流文化学部 講演会「朝ドラとご当地の理想的な関係」 NHK朝の連続テレビ小説 松園武大プロデューサーを迎えて

 「朝ドラとご当地の理想的な関係」と題した講演会は、まず、朝ドラが出来上がるまでの解説からスタート。撮影風景をまとめたVTRを放映し、ロケでは最初にロケ地の飾り付けから開始することやスタジオではセットを組むことから始まることなど、説明をはさみながら朝ドラ制作の現場についてお伝えいただきました。
 そして話題は松園氏が担当した朝ドラの話へ。まずは、ロケ地選定の経緯についてお話くださり、「ドラマの脚本を書き上げるためにはロケ地の選定が欠かせません。一方で話の大筋が見えていないと、ロケ地を選定することができません。脚本とロケ地選定のせめぎあいがある中で、いくつかの候補地から、最適な場所を選び抜いていきます。その作業は、朝ドラの出来を左右するほど大切なものです」と、ドラマづくりとロケ地との切っても切れない関係を教えてくださいました。

交流文化学部 講演会「朝ドラとご当地の理想的な関係」 NHK朝の連続テレビ小説 松園武大プロデューサーを迎えて

交流文化学部 講演会「朝ドラとご当地の理想的な関係」 NHK朝の連続テレビ小説 松園武大プロデューサーを迎えて

 さらに「ドラマの作り手は、地域に対し“この地域の魅力はなんですか?”と必ず質問します」と松園氏。そこから、作品作りのヒントが得られるからだと語り、「テレビドラマの効果は一過性のものに過ぎません。ドラマをきっかけに人が集まることは素晴らしいことですが、一過性の現象にならないためにも、地域の魅力を地域の人々が認識することが大切です。 “ロケ地になった”ということをきっかけにして、地域の人々がふるさとの魅力を再発見してもらう絶好の機会となれば、こんなにうれしいことはありません」と言葉を続けました。
 今回の講演会を通じて、地域の人々の当事者意識が誘致や観光資源開発の原動力になると知ることができた学生たち。松園氏の言葉を胸に、自らも当事者意識を持って授業や実習に取り組むことで、多くの学びが得られることでしょう。