追究

2019年07月10日

シリーズ観光仕事図鑑 第4回~第5回

シリーズ観光仕事図鑑 第4回~第5回

2019年6月18日(火)、25日(火) 星が丘キャンパス 55A教室

観光業界の仕事がわかる講演会を実施。社会人の方々から、仕事について直に教わることができました。

 2019年4月から2専攻制がスタートした交流文化学部。そのうちの一つ、国際交流・観光専攻では旅行についての考察はもちろん、観光資源の発掘や街おこしなど、さまざまな角度から観光についての知見を広げることができます。その国際交流・観光専攻の観光コースが本学のキャリアセンターと共催し、「シリーズ観光仕事図鑑」と題したイベントを実施しました。全7回からなるイベントで、毎回観光業界に属する会社からゲストスピーカーをお招きし、業界のこと、会社のこと、仕事のことなどについてご講演いただきます。ここでは第4回と第5回の様子をダイジェストでお伝えします。

第1回~第3回のレポートはこちら

第4回 名古屋鉄道グループ

シリーズ観光仕事図鑑 第4回~第5回

シリーズ観光仕事図鑑 第4回~第5回

 5月から始まり、航空業界、旅行業界、ホテル業界と続いた講演会のバトンを受け継いだのは、鉄道業界の名古屋鉄道グループ。130年以上の歴史を持つ、東海エリアの主力路線のひとつです。会社の特徴として、幅広い事業を手掛け、多くの子会社を持っていることがあげられます。ご登壇いただいた名古屋鉄道株式会社の山崎憲一様も、現在は名鉄観光に出向中とのこと。山崎様は名古屋鉄道グループの多岐にわたる事業を一つひとつていねいに解説し、すべてが観光業に関する仕事であることをご紹介いただきました。そして話題は観光業界にまつわる2つのトピックスへ。2019年には中部国際空港に第2ターミナルが開業すること、2027年にはリニア中央新幹線が開業することを紹介し、この二大トピックスが中部エリアの観光業界にとってプラスに働くよう今から準備が必要であると語られました。

シリーズ観光仕事図鑑 第4回~第5回

シリーズ観光仕事図鑑 第4回~第5回

 さらに話は名古屋鉄道グループ全体で取り組んでいる戦略とその戦略の社会背景に進み、政府が力を入れている「地方創生」に自社の業務が貢献しうると語りました。もうひとつの社会的背景としてあげたのが「インバウンド」。日本の人口減少という課題と世界の旅行市場の拡大というプラスの要素から、名古屋鉄道グループでも海外の人を中部圏に人を呼び込もうとするためにさまざまな仕掛けをしていることを紹介。名鉄観光では中部地区の周遊プランを立てたり、名鉄百貨店では海外の方向けのディスカウントをおこなったり、社会の変化に合わせて対策を打っていることをご紹介いただきました。観光業界について幅広く理解することができる講演会となりました。

第5回 レゴランド・ジャパン株式会社

シリーズ観光仕事図鑑 第4回~第5回

シリーズ観光仕事図鑑 第4回~第5回

 第5回のゲストスピーカーは、レゴランド・ジャパン株式会社の八木 章次様。まず、テーマパークの歴史や世界のテーマパークについて、年表や入場者数のランキングなどを用いて紹介。このようなデータをもちいて世の中の流れを分析しながらマーケット戦略を立てていることを伝え、レゴランド・ジャパンでは「乗っているクルマ、持っている携帯、好んで見ているテレビ番組、週末の過ごし方」などまで仮定して、ターゲットを具体的に設定してマーケティング戦略を立てていることを紹介しました。さらに具体的な話に進み、売上の分布や混雑期と閑散期、入園から退園までの来場者の動きなどについても言及。テーマパークの売り上げの半分はチケット代であることや来場者数は休日数や天候にも大きな影響を受けることなどを解説されました。

シリーズ観光仕事図鑑 第4回~第5回

シリーズ観光仕事図鑑 第4回~第5回

 次にレゴランド・ジャパンの具体的な仕事内容について紹介。「表舞台で働く人、裏方で働く人を含めるとレゴランド・ジャパンは10の部門で成り立っています。さらに職種を挙げると、ゲストをお迎えするキャストのほか、ハウスキーパー、料理人、獣医、電気工事士など本当にたくさんの人が関わっています。まるで“職のデパート”のようです。携わる仕事は異なりますが、誰もが訪れたゲストを笑顔にしようと日々の業務に従事しています。一番大切なのは自ら楽しんで仕事をすること。そうすれば旅行業界は広いので、きっと道は拓けてきます」と、笑顔で語り、講演を締めくくりました。