追究

2020年02月12日

健康栄養学科 韓ゼミ 学内食堂のメニュー考案

健康栄養学科 韓ゼミ 学内食堂のメニュー考案

2019年 授業風景

味、栄養バランス、コストなど、
食堂メニューを考える難しさを身をもって体験しました。

 2019年春、愛知淑徳大学長久手キャンパス内の食堂「コミュニケーションホール」がリニューアル。この食堂は単なる食堂としての機能だけでなく、学生たちに健康的なメニューを提供する場にしようという狙いもありました。そこで韓順子先生に声がかかり、健康医療科学部健康栄養学科のゼミ生(3年生)がそのメニュー考案に携わることになりました。
 ゼミは2つのグループに分かれています。1つはバランスの取れたランチメニューを考えるグループ、もう1つは野菜をふんだんに使って一品メニュー(副菜)を考えるグループです。
 ランチメニューは各務さん、綾部さん、久保田さんの3名が携わり、今年の夏に夏野菜を使ったカレーを提供。メニューを考案した各務さんは「旬の野菜を使い、彩りのいい野菜を中心に選びました」と言います。カレーにはカボチャ、ズッキーニ、パプリカ、レンコン、オクラ、トマトを入れ、スパイシーに仕上げました。各務さんは友だちにも食べてもらったと言い「見た目がきれいだし、辛さが食欲をそそる」と感想をもらったそうです。

健康栄養学科 韓ゼミ 学内食堂のメニュー考案

健康栄養学科 韓ゼミ 学内食堂のメニュー考案

 カレーの次のメニューは10月1日から提供した「さばの味噌煮ランチ」。メニューを考案した久保田さんは「学食に魚を使ったメニューが少ないことを気づきました。さばはDHAやEPA、ビタミンB12などの栄養素が豊富。生活習慣病の予防にもなるので、ぜひみんなに食べてもらいたいと思いました」と話します。白米の代わりに十六穀米にすることで、見た目と栄養に考慮したのも工夫した点だと言います。提供する前は魚を使ったメニューが受け入れられるか心配でしたが、おいしいと評判を呼び、食堂のスタッフも「たくさん出てるよ!」と太鼓判を押しています。

健康栄養学科 韓ゼミ 学内食堂のメニュー考案

健康栄養学科 韓ゼミ 学内食堂のメニュー考案

 そして現在、取り組んでいるのが一品メニューの考案です。このメニュー考案に携わっているのが、梅田さん、永田さん、小豆澤さんの3名。いま候補に挙がっているが「大根のすき焼き風煮物」、「カボチャのヨーグルトサラダ」、「チンゲン菜とキノコのクリーム炒め」。地元の食材を使ったり、栄養バランスにこだわりながら、学生が思わずもう一品注文したくなるようなメニューを目指しています。

健康栄養学科 韓ゼミ 学内食堂のメニュー考案

健康栄養学科 韓ゼミ 学内食堂のメニュー考案

 ゼミ生たちはこのメニュー考案を通してどんなことを学んだのでしょうか。ランチグループの各務さんは「従来からあるようなメニューではなく、個性的かつおいしいメニューづくりの難しさを実感しています」。綾部さんは「自分たちがやりたいことと、実際にできることのギャップを感じました」と言います。久保田さんは「メニューを提供しても、それを広く告知する方法が大切だと分かりました」と別の視点から話してくれました。
 一品メニューグループの梅田さんは「食堂のスタッフの方とコミュニケーションを取り、料理をつくる流れ、段取り、コストなども理解しなければならないことを学びました」と現場の厳しさを実感。永田さんも「食堂の調理長の狙いと私たちの狙いに相違が生じることもあり、双方が歩み寄ることが大事ですね」とつくり手側と一緒に考えていくことが必要だと語ります。小豆澤さんは「食堂だけでなく、家でも簡単につくれるものを目指し、学生の皆さんにも自分でつくってもらいたいですね」と期待します。

健康栄養学科 韓ゼミ 学内食堂のメニュー考案

 このように健康栄養学科のゼミ生たちは学生たちの健康を第一に考え、栄養バランスの取れたメニュー考案に励んでいます。今後も彼女たちが考えたメニューがコミホ食堂で提供されるので、ぜひ注目してください。