追究

2020年02月28日

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

2020年1月29日(水) 長久手市文化の家「森のホール」

4年間の集大成としてミュージカルを上演。
「相手を思いやることの大切さ」を子どもたちに伝えました。

 文学部 教育学科4年次に開講される「総合表現」は、1年間かけてミュージカルを創り上げる専門科目です。台本、舞台道具、演出、音楽、ダンスなどすべて学生たちが手掛けます。

ミュージカル通し稽古の様子

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

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教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

 第10回目となる今年度も、その成果を長久手市文化の家「森のホール」で披露しました。ご招待したのは、早期体験学習や教職インターンシップなどでお世話になっている長久手市内の小学校に通う児童とその保護者の皆さん。ミュージカルを通して感謝の気持ちを届けました。

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

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教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

 1月29日(水)、多くの観客が集まった会場で、ミュージカルの幕が上がりました。物語は、スロバキア民話『12つきのおくりもの』にアレンジを加えたファンタジーです。不思議なお話の始まりは、凍てつくような寒さの大晦日。春にしか咲かない花をとってくるように命じられた主人公は、森の中で季節をつかさどる妖精たちに出会います。そしてその妖精たちが、主人公を取り巻くわがままな登場人物たちに「大切なもの」に気づかせるきっかけを与えていきます。

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

 受講生はキャスト、オーケストラ、舞台道具(演出)のそれぞれの役割に分かれて、劇の進行を支えました。オーケストラの学生たちは場面に応じて、ヘンデルやモーツァルトなどの名曲を演奏。管楽器や打楽器、弦楽器などの豊かな音色が響き渡りました。キャストの学生たちは、それぞれの役に合わせて演じ、時折コミカルな演技も交えて各シーンを盛り上げていました。また、客席参加型の演出も実施。「会場のおともだちも一緒に魔法のことばを唱えよう!」と呼びかけ、子どもたちを楽しませていました。「思いやりの心を大切に、互いに助け合って生きていこう」というメッセージを届け、心あたたまるラストを迎えると、会場は大きな拍手に包まれました。
 台本づくり、演出、演奏など舞台表現を通して、教職に必要な表現力や創造力を磨いた学生たち。卒業後も教員として、クラス運営や行事企画などさまざまな場面で、今回の経験を活かしていくことでしょう。

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

代表学生のコメント

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

文学部 教育学科 4年 廣藤 静香さん

 舞台を創り上げる上で、受講生30名それぞれが主体となり、互いに話し合いながら準備を進めました。私が特に力を注いだのは、脚本と大道具の他、キャストとしての演技や歌の練習。女王役を通して子どもたちに「間違ったことをしてしまったときに、素直になることの大切さ」を伝えられればと思います。
 もともと演劇が好きだった私は、入学当初から「総合表現」の授業を楽しみにしていました。このミュージカルで4年間を締めくくることができ、とても嬉しく思います。今回学んだ音楽やダンスの表現方法などを、卒業後は小学校の教員としてクラス運営や子どもたちへの指導に活かしていきたいと考えています。

指導教員のメッセージ

教育学会主催 子どものためのミュージカル「スノウドロップ」

文学部 教育学科 浅田 まり子 教授

 ミュージカルは、一人だけの力では創ることができません。この授業では互いに協力し、助け合うことで教員に必要とされる能力を高めてほしいと考えています。学生たちは練習を重ねるほどに上達し、本番が近づくにつれて個々の責任感も強くなったと感じます。また、子どもたちに伝えるためにはどういう表現にすればよいか、模索する中で柔軟な発想や思考も磨かれたことと思います。
 みんなで協働して台本づくり、発声、ダンス、音響・照明などに取り組んだ経験は、将来教員になってからも学校行事の企画運営などにおいて役立てていけることでしょう。