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2025年06月23日
バスケットボール部 定期戦 「第7回 淑南戦」

2025年5月11日(日)長久手キャンパスアリーナ
2025年5月11日(日)に第7回となる愛知淑徳大学と南山大学のバスケットボール部による定期戦が開催され、今年は本学の長久手キャンパスのアリーナを会場とし、盛大におこなわれました。
例年のごとく第1試合は女子、第2試合が男子、そして南山大学の応援チアのKoalasがハーフタイムショーを演じてくれました。
午前10時より、女子の試合が始まりました。前半はかなりもつれ、第1クォーターは本学の持ち味のディフェンスからの速攻は出るもののシュートがことごとく落ち、苦しい展開を強いられました。南山大学は本学のセンタープレーヤーを徹底的にマーク、リバウンドをもぎ取るなどゴール下を守り、自分たちの攻撃につなぎました。撃ったシュートは高い確率で決まり、拮抗した試合が続きます。
しかし、本学チームも黙ってはいません。第2クォーターに入ると、センタープレーヤーのリバウンドとポストプレーが炸裂、アウトサイドのシュートも決まり、本来の調子が出始めます。第2クォーターの最後には、怪我から復帰間もないキャプテンのゴール下のプレーヤーへの目の覚めるようなパスが決まり、試合会場が大いに沸きました。
試合の合間には、南山大学の応援チアKoalasが南山大学チームの応援と、淑南戦を盛り上げるためにパフォーマンスをおこないます。ここ数年、参加人数も増え、今年はついに男子部員も登場し、力強い応援に会場が拍手の渦につつまれます。淑南戦はKoalas新入生の初めての発表の場にもなっているそうで、総勢35名を超えるチームの応援に、圧倒されました。
試合も後半に入ると本学のオフェンスにはエンジンがかかり、アウトサイドのシュートの成功確率が一層高くなります。本年度の新入生たちも含めて全員が出場し、シュート、リバウンド、ディフェンスなど様々な面ではつらつとしたプレーを見せ、本学のペースで試合は進みます。第4クォーターにも多くの選手が交代して出場、そして本学の勝利に終わりました。
見どころ満載の試合でしたが、やはり本学の持ち味である激しいディフェンスからのファストブレーク、そして粘り強くリバウンドやルーズボールを奪い取るところが一番だったと思います。バスケの試合では、3ポイントシュートや相手のディフェンスを揺さぶるドリブルやパスが脚光を浴びがちですが、一番重要なことはシュートの回数を増やすためのディフェンスです。ある名監督の「能力より労力」という言葉がありますが、「がんばる」とか「粘る」とか、どの時代でも必要とされていることのエッセンスが、ディフェンスには込められています。
午後は、男子の試合。女子チームの応援とテーブルオフィシャルのために朝から会場に来ている男子にとっては、調整も難しいと思われましたが、そんな懸念をよそに試合が始まると、お互いシュート、ディフェンス、リバウンドの激しい応酬になりました。第1クォーターは、本学がインサイド、アウトサイドバランスよく攻め着実に得点を重ね、最後の場面でも3ポイントシュートが決まり、本学優勢のうちに第2クォーターに移りました。
本学は2年生のスピーディーなガードが、190センチ近い3年生ビッグマンを巧みに使い、また3名の2年生フォワードプレーヤーたちが力強いオフェンスで得点につなげていきます。
しかし、南山大学も要所で3ポイントを決めるなど本学を上回る得点をし、終盤に1点リードします。終了直前、本学のビッグマンセンターのゴール下のシュートが決まり、34-33、本学1点リードでハーフタイムを迎えます。
ハーフタイムにはまた南山大学応援チアのKoalasのパフォーマンスがおこなわれました。思い起こせば2019年の第1回淑南戦では、Koalasに加え男子チアのSpidersがダイナミックなパフォーマンスをおこない、バスケット部のメンバーだけでなく応援に来ていた選手のご家庭の方々や先生方も楽しませてくれました。当時に比べ、Koalasのメンバーは2倍近い人数の大所帯になり、迫力のあるパフォーマンスに会場は和んだ雰囲気になりました。
後半は、緊張したスタート。「勝っていると言っても1点差。ゼロ対ゼロからのスタートのつもりでいこう!」と声がかかり、勝負が始まりました。過去に2度の延長戦を戦っている両チーム、簡単には勝負はつかないと予測されました。第3クォーターが始まると、本学の怒涛の攻撃が始まります。3ポイントシュートも含め22点を取り、10点差で最終クォーターを迎えます。
第4クォーターに入り南山大学も攻撃の力を強め、ドライブからのレイアップ、キックアウトからの3ポイントが決まります。タイムアウトを取って流れを切ろうとしますが、センタープレーヤーに3連続得点をされ、残念ながら逆転負けを喫しました。
試合終了後、例年の通り男女とも記念撮影をし、お互いの健闘を称えました。南山大学の飯田祥明先生は「男子は1度を除いてすべて接戦、2度は延長に持ち込まれてもつれましたね」とお話されました。
南山大学はかつてインカレに出場した時代のOBの先輩方が毎年応援にいらっしゃっています。本学は共学になって30年が経過しました。これからは男子チーム女子チーム共にさらに実力をつけて、東海地方だけでなく、全国で活躍していくことでしょう。