2020年2月26日（水） 星が丘キャンパス 4号館

専門分野の異なるゼミが合同で討論イベントを開催。
さまざまな視点から議論を交わし、
互いに刺激を受け合いました。

　ビジネス学部のゼミが合同で、インナーゼミナール大会を開催しました。この大会では専門分野が異なるゼミが、2つの企業をそれぞれの専門分野の視点から比較し、討論をおこないます。8回目となる今年度は、6つのゼミの2年生が参加。技術・生産管理を専門とする浅井ゼミ、マーケティングや広告を専門とする新井ゼミ、流通やマーケティングを専門とする大塚ゼミ、会計を専門とする前田ゼミ、コーポレートファイナンスを専門とする三矢ゼミ、財務会計や国際会計を専門とする森ゼミがチームに分かれて熱い議論を交わしました。

　前半では各チームが比較企業について、約半年間にわたる研究の成果をプレゼンテーションしました。比較企業は、アパレル業界やインターネット業界などさまざま。各チーム、財務諸表や経営戦略などから2社を分析し、比較した結果を報告しました。
　後半では議長団を務める3年生が、論点を提示し、議長団の進行のもと、活発に意見を交わしました。
　イベントの最後には、全体総括として議長団らが参加者全員に向けて、各議論の概要を報告。先輩たちによる発表を、参加者は真剣なまなざしで聞いていました。閉会の挨拶で大塚先生は「今年で8回目となりますが、他のゼミの視点や分析手法を取り入れ、どこのゼミも年々強くなってきていると思います。今回の経験を活かして、次年度のゼミ活動も頑張ってください」と学生たちの努力を評価しました。
　会計やマーケティングの専門分野の枠を超えて、各ゼミが協働したインナーゼミナール大会は学生たちにとって大きな刺激となったことでしょう。ビジネス学部では、これからもさまざまな視点からビジネスを追究し、実社会で必要とされる力を養っていきます。

≪第1分科会≫大塚ゼミ、森ゼミ、前田ゼミ
比較企業：広告業界「電通」「博報堂」

　変化の激しい現代の広告業界の中でトップを牽引する2社。どちらの方が優良企業なのか、企業の財務状況や投資活動などをもとに意見を出し合い、SWOT分析を用いて考察しました。

≪第2分科会≫新井ゼミ、浅井ゼミ、大塚ゼミ、前田ゼミ
比較企業：アパレル業界「ファーストリテイリング」「しまむら」

　アパレル業界の現在の課題を考察した上で、どちらの方が優良企業なのか討論。国内人口の減少やニーズの多様化などの課題を踏まえ、両社の優位性を議論しました。

≪第3分科会≫新井ゼミ、前田ゼミ、大塚ゼミ、浅井ゼミ
比較企業：ベビー用品業界「ピジョン」「ユニ・チャーム」

　5年以内に成長性が見込まれるのはどちらの企業か議論。事業展開の幅広さやブランド力の強さなど両社の強みを分析し、さまざま意見が飛び交いました。

≪第4分科会≫森ゼミ、浅井ゼミ
比較企業：自動車部品業界「アイシン精機」「トヨタ紡織」

　自動車部品メーカー2社について「グローバル化に対応して競争力を維持できるか」「独自の強みを発揮して成長していけるか」という論点で議論をおこないました。

≪第5分科会≫森ゼミ、三矢ゼミ、浅井ゼミ
比較企業：飲食業界「サイゼリヤ」「松屋」

　財務、投資、マーケティング、それぞれの視点から比較。財務の面ではサイゼリヤの方が優れているが、事業展開を広げる松屋には将来性があると結論づけました。

≪第6分科会≫三矢ゼミ、森ゼミ、新井ゼミ
比較企業：インターネット業界「楽天」「ヤフー」

　2社の財務諸表を照らし合わせた結果、意見は二極化。見解が分かれた要因を探りました。現在おこなっている事業内容を考察し、ヤフーの方が評価できるという結論に至りました。

≪第7分科会≫前田ゼミ、三矢ゼミ
比較企業：電子部品業界「村田製作所」「ローム」

　財務的な面と投資への積極性から、村田製作所に優位性があるという結論を導き出した2つのゼミ。その上で2社の差を埋めるにはどうすればよいか議論を進めました。