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2020年07月17日

学生団体「エコのつぼみ」 2019年度 学生部長表彰 受賞

学生団体「エコのつぼみ」 2019年度 学生部長表彰 受賞

2020年7月1日(水) 星が丘キャンパス5号館1階 アクティブ・ラーニングスタジオ

地域と連携した里山保全の取り組みが実を結び、
「エコのつぼみ」の学生たちが栄えある賞に輝きました。

 愛知淑徳大学 コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)は、本学学生と地域社会をつなぐ教育センターです。企業や官公庁、NPO、市民団体などと協働しながら「生きた知識・技術」を学び、豊かな人間性や社会人基礎力を磨く学生たちを応援しています。ボランティア活動に関する授業の実施や社会貢献活動のコーディネートにとどまらず、学生主体の取り組みも親身になってサポート。これまでに多くの学生が自らの課題や目的意識のもと自主活動を立ち上げ、現在は31の学生団体がさまざまな分野で活躍しています。
 その中でも2007年から活動を続ける「エコのつぼみ」は、里山保全を目標とする学生団体です。愛知県知多郡美浜町のNPO法人モリビトの会と連携し、地域の竹林整備に力を注いでいます。かつて竹は日本人の生活のあらゆる場面で活用されていましたが、プラスチック製品が主流となった現代、使われなくなった竹が全国各地の里山を侵食し、森林の多様性を脅かす存在になっています。そこで「エコのつぼみ」では、美浜町の方々と協力して竹林を適切に伐採し、竹炭に加工して有効活用する活動を実施。愛知県の各所で竹炭を使ったワークショップも開催し、幅広い年代の人々に里山保全の重要性を伝え続けてきました。

学生団体「エコのつぼみ」 2019年度 学生部長表彰 受賞

学生団体「エコのつぼみ」 2019年度 学生部長表彰 受賞

 こうした長年の活動が高く評価された「エコのつぼみ」は、2019年6月、第70回全国植樹祭に招待され、代表5名の学生が式典や植樹イベントに参加。さらに、本学の表彰制度に基づき、社会貢献に顕著な功績を修めたことが認められて「2019年度 学生部長表彰」が授与されました。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、2020年3月10日(火)に開催予定だった学生表彰式は残念ながら中止。約4か月後の7月1日(水)、CCCセンター長の森博子先生から2019年度の代表・泉田ひなのさんに表彰状が手渡されました。今年度、エコのつぼみの活動はまだ再開されていませんが、この受賞がこれから新たな一歩を踏み出していくパワーの源になることでしょう。CCCをはじめ本学の教職員一同は、目標に向かって前進し続ける学生一人ひとりを力強く支えていきます。

学生インタビュー

学生団体「エコのつぼみ」 2019年度 学生部長表彰 受賞

学生団体「エコのつぼみ」 2019年度代表
交流文化学部 交流文化学科 4年 泉田 ひなのさん

「エコのつぼみ」の活動を通して、多様な人と協力することの大切さを学びました。

 自然が好きだった私は、1年次から「エコのつぼみ」に所属し、美浜町での竹林整備やイベントの企画・実施に励んできました。3年次には代表を務め、意欲にあふれる仲間たちを支えて、NPOの方々との調整役にも奮闘。また、竹炭を活用した消臭ポットづくりだけではなく、季節の花々を育てる竹プランターのワークショップもおこなうなど、もっと竹を活かす新たな道筋を考えることにも力を入れました。こうした数多くの挑戦を積み重ね、学内外の多様な人々と交流を深めて、社会人に必要な行動力やコミュニケーション能力などが鍛えられたと感じています。
 これから「エコのつぼみ」を担っていく後輩に伝えたいのは、「自分たちがやりたいと思ったことを貫こう!」ということ。自分たちらしく活動した先に、確かな成果や一人ひとりの成長があると思います。今回、学生部長表彰をいただいたことに心から感謝しながら、卒業後も「エコのつぼみ」で得た経験や力を活かして社会に貢献していきたいと考えています。