追究

2021年01月21日

トシカン座談会2020

トシカン座談会2020

2020年12月2日(水) 長久手キャンパス 8号棟5階 プレゼンテーションルーム

先輩たちが自らの経験をプレゼンテーション。
後輩たちに就職活動や進路決定のヒントを与えました。

 創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻が主催する「トシカン座談会」は、本学部・専攻を卒業した社会人の方々をお招きし、それぞれの経験談を語っていただく、学生と卒業生をつなぐ交流会です。先輩たちとの交流を通じて、学生たちに自らの進路決定やキャリア形成に役立ててほしいと、毎年、開催しています。今年度は、12月2日(水)に長久手キャンパスのプレゼンテーションルームで開催。3名の卒業生をお招きし、学生時代の学びや現在のお仕事について教えていただきました。

トシカン座談会2020

トシカン座談会2020

 3名のプレゼンテーションが終わった後は、学生たちが先輩たちに疑問や不安を投げかける「質問タイム」。「どのようにゼミ選びをしましたか?」「課題や就職活動などで忙しいのですが、時間の使い方の工夫はありますか?」など、先輩だからこそ聞ける質問が集まり、卒業生は「自分の一番やりたいことができるゼミに入って、あとは個別で先生に質問するなどして、指導を受けてもいいかもしれません」「時間は限りがあるからこそ、メリハリをつけながら活動するといいと思います」と、ていねいに回答していきました。
 大盛況のうちに幕を閉じたトシカン座談会。今回のレポートでは、卒業生のプレゼンテーションについて、その内容をダイジェストでご紹介します。

阿部 沙也加さん[17期/松本ゼミ]

トシカン座談会2020

 大学の課題やゼミ活動に加え、アルバイトやボランティア活動など、多岐にわたる活動を行っていたと語った阿部さん。そのため、学生時代は目の回る忙しさだったとか。けれどそんな中、「この課題は模型を細部までこだわる」「この課題は誰もがわかりやすいプレゼンシートをつくりあげる」といったように、小さな目標を立てて集中して取り組んだおかげで、しっかりと実力をつけることができたと語りました。現在は、営業から施工管理まで、すべての工程に関わりながら、ディスプレイ業界で活躍中。「社会人は忙しいイメージがあるかもしれませんが、自由度も増えるので、楽しいですよ」とメッセージし、後輩たちにエールをおくりました。

永田 萌乃さん[17期/清水ゼミ]

トシカン座談会2020

 学生時代に一番力を入れた授業は、3年次に実施されるデザインワークショップと語った永田さん。建築家をお招きし、その方の企画展を学内で設営・運営・実施する授業ですが、実際に展示用パネルなどを設置していく作業を通じて、設計ではなく施工に興味を持ち、建設業へ進むことを決めたと言います。現在は施工管理者として、主に建物の外装のリフォームに携わり、品質管理や適正価格に加え工程や安全も考えるという仕事内容について紹介した永田さん。「就職先を決める時、自分にとって譲れないポイントを3つほど決めて、それを基準に企業を選んでいけば、自分が思い描く働き方ができるはずです」と就職活動のコツも語りました。

山田 理絵さん[18期/清水ゼミ]

トシカン座談会2020

 2020年3月に卒業したばかりの山田さんは、ハウスメーカーが手掛けた建物のリフォームを担う会社で、デザイン設計職として働いています。間取だけでなく、内装の仕様やカーテンの色などまで考え、営業と一緒にお客さまに提案していると、いきいきと自らの仕事について紹介していきました。けれど、今の職場を見つけるまでに紆余曲折があったのだとか。「一時期、進路に対して迷いが出てしまい、建築業界以外の会社も見るなど、たくさんの遠回りをしました。けれど、その経験があったからこそ、納得のいく企業を見つけられたのだと思います」と語り、じっくりとていねいに自分の進路と向き合うことの大切さを後輩たちに伝えました。