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2021年03月29日

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

2021年2月25日(木) 星が丘キャンパス 15Jなど

1カ月にわたるインターンシップの成果を発揮し、
自ら考えた解決策を連携先の海外企業にプレゼンテーションしました。

 2021年2月25日(木)、ビジネス学科 グローバルビジネス専攻の3年生が参加する「プロジェクト型オンラインインターンシップ」の発表会が開催されました。プロジェクト型オンラインインターンシップとは、学生たちが海外の企業とコラボレーションし、その企業が示したお題に対して、課題解決につながる提案をする約1カ月間のグループワークのこと。昨今の社会の流れをいち早く取り入れ、リモートワークでの実施を採用し、リアルなビジネスの現場を学生たちに体験してもらう貴重な機会としました。コラボレーションする8つの企業で、旅行会社や通信サービス、語学学校など、業界もさまざま。各企業の国も、マレーシア(クアラルンプール)、アメリカ(シアトル・サンフランシスコ)、オーストラリア(ブリスベン)の3か国あり、学生たちは自分たちの興味に合わせた企業を選び、目的を持ってインターンシップに参加することができました。
 そして2月の下旬には、各チームが自らのアイデアを企業の方々に英語と日本語で発表する「最終報告会」を実施。2月25日(木)には、マレーシアの旅行会社「Sunrise Tours」、オーストラリアの旅行会社「Japan Holidays」、オーストラリアの食品会社「Monkey Tree Brewing」の3つの企業を担当した学生たちが最終報告会に臨み、今までの活動の成果を堂々と伝えていきました。

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

 「ペナン島のバーチャルツアーを制作し、このバーチャルツアーを広めるための販売戦略を提案せよ」という課題を与えられた「Sunrise Tours」のチームは、チームメンバー一人ひとりの個性と強みを最大限生かした魅力的な発表を披露。緻密なアンケート結果を報告する学生、まるで劇のようにターゲットになりきってペルソナを発表する学生、プレゼンテーションの進行役を務めて見る人を惹きつけた学生など、多角的なアプローチで「クラウドファンディングを活用し、バーチャルツアープロジェクトの当事者を増やすことで、マレーシアの魅力を効率よく発信するプラン」を提案していきました。

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

 オーストラリアの旅行会社「Japan Holidays」のチームは、「癒しの愛知旅」を提案することが求められました。「五感で癒しを感じる愛知旅」、「クルマ好きに贈るアクティブツアー」と他チームの発表が続く中、大学内で発表をおこなったチームは、ターゲットを富裕層に据えたプランを提案。ペルソナにおいて「建築家」とターゲットの職業を設定し、合掌造りの旅館に泊まったり、栄エリアのモダンな建造物を巡ったり、名古屋城や名古屋市役所などの有名建築に訪れたりする、魅力満点のツアーを発案しました。さらに3日目には、本人が行き先を選べる「選択制」を採用。旅行者に寄り添った配慮も感じられるプランとなりました。

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

 クラフトビールの製造・販売をおこなっているオーストラリアの「Monkey Tree Brewing」は、「自社製品を日本に販売するためのプランの提案」を学生たちに求めました。さらに、「日本のクラフトビール市場」「オーストラリアから日本への輸出方法」「関税などの法律的なルール」の3つの調査ポイントを学生たちに与え、学生たちはそのお題に応えるべく、専門外の内容に対しても真摯にリサーチを続けました。その結果をもとに、「変化する“ビールの飲み方”に対応した販売戦略」を提案。若者がビールに対して求めるものが「量より質」に変化していることから、「時間をかけてゆっくり飲む時に、おすすめのクラフトビールを販売しよう」と呼びかけ、このコンセプトに即した「販売場所」や「販売するクラフトビールの種類」などを提案していきました。

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

 個性が光りつつも、確かなエビデンスに基づいた魅力的なプランがそろった最終報告会。学生たちは、今までの活動の成果を存分に発揮することができました。「海外の企業と協働し、ともに課題解決に向けてのプランを立案する」というプロジェクト型オンラインインターンシップは、他大学にはない本学ならではの学修プログラムです。この貴重な経験を経て、学生たちは、グローバルなビジネスの現場で活躍する際に必要なコミュニケーション力をはじめ、プロジェクトを円滑に進めるためのチームワーク、より説得力のあるプランを立案するための論理的思考力など、社会人として欠かせない力を育むことができたことでしょう。グローバルビジネス専攻は、学生一人ひとりに対して、この学修プログラムで得た力を存分に活かし、自らが望む未来を切り開いていってほしいと、心から願っています。

学生コメント

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

マレーシアの旅行会社「Sunrise Tours」
ビジネス学科 グローバルビジネス専攻 3年(2020年度)
五十嵐 翔さん、大上 瑞希さん、小川 友梨さん、
金﨑 涼雅さん、久保 諒輔さん、松本 優子さん

 バーチャルツアーも作らないといけないし、販売戦略も考えなくてはいけない。しかも、ターゲットとなる人々のバーチャルツアーに対する認知度や関心度もわからない。そんな全くのゼロの状態から、たった1カ月という短い期間でアイデアを形にするため、私たちのチームは「役割分担」を工夫しました。それは、「個性を最大限に発揮できるポジションをあてがい、一人ひとりが自立して与えられた役割を全うする」ということ。細かい作業が得意なメンバーはアンケートの解析を担当し、豊かな表現の盛り上げ隊長はプレゼンテーションの演者を担当しました。そうやって、一人ひとりの強みを互いに信頼し合ったからこそ、より良い企画を立案できたのだと思います。それに、私たちは「大学生という立場に甘えず、社会でも通用するような質の高いプランを考えよう」と、高みをめざしました。「誰かと同じじゃつまらない」「少しでもプランをおもしろくしたい」「自分たちもインターンシップを楽しみたい」。そんな「前のめりな姿勢」をメンバー全員が持ち、共有しながらインターンシップに全力を注げられたことは、本当に幸せなことでした。その分、相手の立場になって考える力や、相手の意見を活かす力、課題を最後までやり遂げる力、自分の思いを伝える力など、多くの力が磨かれました。今回のプロジェクト型オンラインインターンシップで手に入れた財産を胸に、これからの人生も力強く歩いていきたいと思います。

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

オーストラリアの旅行会社「Japan Holidays」
ビジネス学科 グローバルビジネス専攻 3年(2020年度)
赤池 加菜さん、荒川 真穂さん、安藤 みなみさん、
寺澤 宗祐さん、堀部 継人さん

 1カ月間にわたるインターンシップの間には、たくさんのセミナーが用意されており、「企画立案のポイント」も教えていただきました。「ペルソナを設定すると企画が立てやすい」と聞けば、詳細なターゲット像を設定し直し、「ニッチなアイデアのほうがインパクトがある」と聞けば、建築家にフォーカスした旅行プランに舵を切るなど、プロのアドバイスを素直に取り入れたことで、企画をより魅力的にできたと思います。一方で、自分たちならではの工夫も加え、ターゲットとなるオーストラリア人に対して旅行に関するアンケート調査をおこない、企画のエビデンスとして、情報を添えました。こうやって、企画立案に真摯に向き合っていく際に感じたのは「グループワークならではの難しさとおもしろさ」。一人でプランを考えるのであれば、自由にプランを設計できますが、グループワークだとそういうわけにもいきません。時には、意見が対立することもありました。けれど、そのたびに「より良いプランにするにはどうすればいいのか」とことん話し合い、最善の策を考え抜きました。そうすることで、一人では決して思いつかないプランを立案できたと自負しています。大変なこともありましたが、今、インターンシップの1カ月間を振り返ると、とても楽しかったと思えます。その事実こそが、インターンシップの成功を表しているのではないでしょうか。素晴らしい経験を糧にして、これからさらなる成長をめざしていきたいと思います。

ビジネス学部 グローバルビジネス専攻 プロジェクト型オンラインインターンシップ 最終報告会

オーストラリアの食品会社「Monkey Tree Brewing」
ビジネス学科 グローバルビジネス専攻 3年(2020年度)
井村 光貴さん、大野 紗矢佳さん、片貝 日菜子さん、
酒井 萌さん、藤村 翔悟さん、鷲津 南実果さん

 「クラフトビールを製造・販売する会社って、どんなことをしているんだろう」。そんな純粋な興味が、この企業を担当しようと思ったきっかけです。協働した企業は、今回のインターンシップの担当を社長さんが自ら務めてくださいました。そのため、社長さんと直接交流をしながら、インターンシップを進めることができました。その社長さんからいただいたお題は、「日本のクラフトビールの市場調査」「輸入方法の調査」「関税などに関する調査」の3種類。専門的な分野であり、調査の内容も多岐にわたっているため、リサーチはとても苦労しました。「自分たちの主張をするために、こんな情報があるといいな」と、ある程度、見込みを立てて調べるのですが、なかなかめぼしい情報が見当たらなくて……。しかも、専門的な用語がズラリと並んだ資料を読むだけでも一苦労! それでも、より具体的な情報を得ようと、企業に電話で問い合わせたり、友人に話を聞いたりして、準備を進めました。最終的に社長さんの要望に沿いつつも、自分たちならではの提案ができたように思います。海外の企業と連携して、ここまで本格的なインターンシップができるチャンスは、そうそうないでしょう。貴重な経験ができた私たちは、本当に恵まれていると思います。そして、今回のインターンシップで得られたリサーチ力や協働力などは、きっと社会でも役立つと確信しています。