追究

2021年04月20日

大塚ゼミの2年生が、東洋大学の学生とディベートで対決!2チームとも勝利をおさめ、優勝を果たしました。

大塚ゼミの2年生が、東洋大学の学生とディベートで対決!2チームとも勝利をおさめ、優勝を果たしました。

ビジネス学部 大塚ゼミ
ビジネス学部 ビジネス学科 2年(2020年度)
西山 乃愛さん、舟橋 萌さん

2年生にとって、初めて学外の学生と競う、力試しの場。
お題設定も自分たちで取り組み、準備を進めました。

 私たち大塚ゼミの2年生は、去年の冬、マーケティングゼミ対抗ディベート大会に参加しました。ディベートとは、一つのお題に対して、是側と否側に分かれてそれぞれの主張を戦わせ、その主張に対して複数回質疑応答(第一反駁・第二反駁)を繰り返したうえで、どちらの主張が優勢だったかを競う「知的スポーツ」です。
 大塚ゼミは、長年、東洋大学さんや明治大学さんと協力して、この「マーケティングゼミ対抗ディベート大会」を運営・実施してきました。今年は、明治大学さんは見学となり、東洋大学の竹内ゼミ2チーム、鈴木ゼミ2チーム、そして私たち大塚ゼミ2チームの、合計6チームで対戦。後期から準備がはじまり、まずはお題を決めるところからスタートしました。お題は各チームが複数案アイデアを持ち寄り、ウェブ会議システムやウェブ上のチャット機能を使って討論を重ね、最終的に3案に。さらに意見交換を重ね、「是側と否側の条件がアンバランスにならないように」「より議論が白熱するように」とお題をブラシュアップしていきました。

大塚ゼミの2年生が、東洋大学の学生とディベートで対決!2チームとも勝利をおさめ、優勝を果たしました。

 こうした準備を重ね、2020年12月6日(日)にオンライン上でディベート大会が実施されました。

外部環境の変化や追加投資の負担を根拠にお題を肯定。
数多くのスーパーを徹底調査し、主張を組み立てました。

 第一試合は、大塚ゼミ対鈴木ゼミ。「スーパーマーケットは全国展開するべきか、地方展開するべきか」というお題に対して、「スーパーマーケットは全国展開すべき」という立場で主張しました。
 私たちはまず「全国展開しているスーパーには、週末にまとめ買いするような消費者が多く訪れ、反対に、地方展開しているスーパーには、日常的に利用する消費者が多く訪れる」とそれぞれのスーパーの特性を定義しました。そのうえで、食費の支出が減っていることから毎日ロープライスを展開できる全国展開のスーパーのほうが、消費者のニーズに合っていること、食品が買える場所の多様化・飽和状態の不利益を打開するために、地方展開するスーパーは設備投資などで“新しさ”を常に打ち出していかなければならないが、全国展開するスーパーはオーバーストア状態に陥っていないので、その必要がないことなどを根拠に、「全国展開の優位性」を訴えました。

 私たちの主張のポイントは、多くのスーパーを調査し、情報を一般化したこと。本来なら出向いて調査したかったのですが、コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今回は難しいということに。その分、調査対象となるスーパーの数を増やし、根拠と説得力のある主張をめざしました。

大塚ゼミの2年生が、東洋大学の学生とディベートで対決!2チームとも勝利をおさめ、優勝を果たしました。

来場者を特性ごとに細やかに分類し、お題を否定。
根拠や出典を明らかにし、納得感のある主張を展開しました。

 第二試合は、竹内ゼミ対大塚ゼミ。「オリエンタルランド社は、テーマパーク事業・ホテル事業において5年以内に2018年度の1.2倍の売上高に到達できるか否か」というお題に対して、「到達できない」という立場で主張しました。
 私たちの主張のポイントは、来場者を特性ごとに分類し、主張を展開したこと。「オリエンタルランド社のテーマパークが大好きで、情報も自ら積極的に取得する客層」をコア層、反対に「オリエンタルランド社のテーマ―パークのファンというわけではなく、情報も積極的に取得しない層」をライト層と名付け、さらに、毎年変動の大きい売り上げに直接影響を与えるのが、40%近く占めるライト層だという主張を軸に、「今後、ライト層の客単価が上がらず、さらに来場頻度が減少することが予想されるため、目標の売上高を達成できない」と訴えました。

大塚ゼミの2年生が、東洋大学の学生とディベートで対決!2チームとも勝利をおさめ、優勝を果たしました。

 来場者を分類する際は、アンケートを統計解析して導き出された因子を考察して、それぞれのグループにはどんな特徴があるのか検討していきました。また、アンケート項目も心理学尺度測定集という専門書籍を参考にしたものです。こうやって、一つひとつの要素に対してていねいに根拠や出典を明確にしていったことで、自信を持って自分たちの意見を主張することができました。

「いかに相手を納得させるか」。そのための言葉遣いや
根拠を示す姿勢など、手に入れた力を次に生かしたい。

 大塚ゼミの強みである「マインドに訴えかける表現と地道な調査によって集めたリアルな声」と、今回特別に意識した「データをもとにした客観的情報」が相まってフロアの心をつかみ、両チーム勝利という最高の結果を手にすることができました。
 今、ゼミ活動の産学連携プロジェクトや地域連携プロジェクトで社会の方々と関わる機会が多くあるのですが、その際に、ディベート大会を通じて得た「相手を説得するための力」が活かされているなと感じます。ディベートでは、フロアに自分たちの主張を共感してもらうために、口調やイントネーション、言い回しまで気を遣います。それに、日常会話では使わないようなビジネス用語も自然と使いこなせるようになりました。さらに、何か企画を立案するときも「根拠はあるかな?」という視点で、物事を考えられるようになりました。これらはすべて、相手から賛同を得るために欠かせない力。この力が身についたディベート大会での経験が、確実に活きていると実感しています。

 そして、普段はなかなか関わることができない、関東の大学の学生と競い合ったことで、自分たちとの違いに驚かされました。同じお題でも、まったくアプローチが異なるし、表現一つとっても、自分たちと全然違う。その違いに気づけたことは、自分たちにまだまだ成長の余地があると気づけたということ。自分たちの良さを追求するだけでなく、今回のディベート大会で気づいた相手の良いところも積極的に取り入れて、これからのゼミ活動に還元するだけではなく、後輩たちにも伝えていき、大塚ゼミの全員で成長し続けたいと思います。

大塚ゼミの2年生が、東洋大学の学生とディベートで対決!2チームとも勝利をおさめ、優勝を果たしました。