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2021年05月19日

CCC ちょこっとボランティア講座リレー

CCC ちょこっとボランティア講座リレー

2021年4月23日(金) 星が丘キャンパス コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)

ボランティア活動の魅力に触れる「ミニ講座」を実施。
第一回は、元トヨタボランティアセンター長の鈴木氏にご登場いただきました。

 本学のコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)は、2006年に開設された「学生と地域をつなぐ教育センター」です。ボランティア活動の紹介や、地域貢献活動を目的とした学生団体の発足・継続を支援しながら、学生一人ひとりの自主性や社会性を育んでいます。学生と職員との距離も近く、いつでもオープンであたたかな雰囲気が特徴。センターと学生の橋渡しを学生スタッフがおこなったり、学生たちのニーズに合わせた多様なプログラムを用意したり、愛情あふれる惜しみないサポートが、和やかな雰囲気をつくり出しています。
 そんなCCCが、「ちょこっとボランティア講座リレー」と題し、月に1回、ボランティア活動に関わるさまざまな方からお話を聞く、ミニ講演会を開催。4月23日(金)には、第一回のゲストとして、元トヨタ自動車株式会社トヨタボランティアセンター長の鈴木 盈宏氏をお迎えし、オンラインでの講義をおこないました。

CCC ちょこっとボランティア講座リレー

CCC ちょこっとボランティア講座リレー

CCC ちょこっとボランティア講座リレー

CCC ちょこっとボランティア講座リレー

 鈴木氏は冒頭、「学生生活に生きがいを持つためには、何よりもまずは“健康”が大事」と解説。そして、笑顔が生まれ、心が動き、人との関わりが生まれるボランティア活動は、生きがいを手に入れるのにもっともよい方法の一つであると紹介しました。「ボランティア活動に参加してみたいけれど、勇気が出ない」という学生たちの背中を押すように、「まずは、チャレンジしてみることが大切」と言葉をつないだ鈴木氏。さらに、企業が母体となるボランティアセンターで長く務めた経験から、「企業は今、社会貢献や地域貢献を一つの使命としていて、ボランティア活動の経験がある人材と、協力したいと思っている」と、ボランティア活動が未来を切り拓く鍵にもなりうると、その魅力を語りました。「このシチュエーションは、果たしてボランティア活動でしょうか?」「満員電車で妊婦さんと思われる方が目の前に来たらどうしますか?」と時折、クイズも織り交ぜながら、ボランティア活動の身近さとすばらしさを伝えていただいた今回のミニ講座。鈴木氏の温かい言葉の数々を受け取った学生たちは、その言葉を勇気に変えて、新たな世界への一歩を踏み出すことでしょう。本学ではその舞台の一つとして、これからも社会貢献活動の機会を学生たちに提供することで、一人ひとりの成長を力強く支えていきます。

【鈴木 盈宏氏のコメント】

CCC ちょこっとボランティア講座リレー

 ボランティア活動には、人の人生を大きく変えるだけの力があります。かくいう私も、ボランティア活動と出会い、人生が変わった一人。20年近く技術者として働いたのち、いきなりのボランティアセンターへの異動でしたから、当時は戸惑いもありました。けれど、その戸惑いは、すぐにボランティア活動がもたらすたくさんの幸福感に書き換えられていきました。ボランティア活動から多くのものをもらいましたが、やはり一番は、「出会い」でしょう。ボランティア活動を通じて、日本のビジネスの最前線で活躍する方々にもお会いする機会にも恵まれました。そんな彼らと身分や文化の違いを超えて、「白血病の子どもを助けたい」だとか、「貧しい国の子どもたちを助けたい」だとか、そのたった一つの志を共にするのです。それはとても、すてきな世界だと思います。しかも、ボランティア活動はどんな人も受け入れてくれる「懐の深さ」がいいところ。始めるのに遅すぎることなんてありません。特に愛知淑徳大学には、コミュニティ・コラボレーションセンターという施設があるのですから、この施設を大いに活用して、新たな世界へ、一歩を踏み出してほしいと思います。そして、生きがいや人生の楽しみを見つけてほしいと、心から願っています。