追究

2021年07月20日

第13回中国文化に触れるイベント 日本から古代中国が見える――衣食住から芸術まで

第13回中国文化に触れるイベント 日本から古代中国が見える――衣食住から芸術まで

2021年6月19日(土)オンライン開催

日本と中国の深い関わり合いを通して、
お互いの文化のすばらしさを理解しました。

 「中国文化に触れるイベント」は、中国の料理や歌などを通して、中国文化をより深く理解することを目的に開催されています。第13回を迎える今回、本来であれば太極拳を体験する予定でしたが、コロナ禍においてオンライン開催となり、内容を変更。日本と中国が古くから深い関わり合いを持っていることについて、衣食住を通して知っていただくプログラムになりました。
 講師は愛知県立大学で健康やスポーツについて講義を行っている湯海鵬(トウ・カイホウ)先生。冒頭は先生が四川省出身であること、日本映画が大好きであることなどを紹介。サブタイトルについては「日本に長く住んでいると、日本と中国のつながりの深さに驚かされることがあります。この機会にそれを知ってほしい」とその狙いを話してくれました。

第13回中国文化に触れるイベント 日本から古代中国が見える――衣食住から芸術まで

第13回中国文化に触れるイベント 日本から古代中国が見える――衣食住から芸術まで

 中国から入ってきた漢字は、日本でも日常的に使われていますが、現在では日本から中国に渡った言葉が中国語として定着している例もあり、日本語の「人気」、「先輩」、「雰囲気」などはそのまま中国でも通用するそうです。京都・奈良の歴史的な町並みは、唐の時代の中国とそっくりであること、天皇陛下がご結婚する際に来た衣装は、唐服のデザインを継承していることなど、衣食住さまざまな角度から日本と中国のつながりを紹介。講義の途中には、小休止として琵琶の演奏動画を流す粋な演出もありました。

第13回中国文化に触れるイベント 日本から古代中国が見える――衣食住から芸術まで

第13回中国文化に触れるイベント 日本から古代中国が見える――衣食住から芸術まで

 講義の終盤には先生から「豊かな文化を形成するには、異文化に対する好奇心や敬意が必要。相互に影響しあい、その文化を次世代に継承していくことが大切ではないでしょうか」と締めくくりました。さらに得意分野である太極拳についても紹介。自宅でできる太極拳の型をカメラ越しで実演し、学生たちを笑顔にさせていました。