追究
2025年04月22日
交流文化学部 JALエアラインスクール短期集中講座

2025年2月17日(月)~2月20日(木)星が丘キャンパス25B教室
2025年3月3日(月)中部国際空港
JALの現役スタッフによる特別講座を開催。
客室乗務員やグランドスタッフの仕事内容などを学びました。
交流文化学部では、将来、キャビンアテンダントやグランドスタッフとして航空会社で活躍したいと目標を掲げる学生を対象にエアラインスクール科目を用意し、現役スタッフから直接サービスマインドや空港・機内業務、印象力アップなどについて学べる機会を設けています。
2024度の後期にはJALエアラインスクール短期集中講座を開催。2025年2月17日(月)~2月20日(木)には、日本航空の現役客室乗務員が本学を訪れ、学内で4日間の講座を実施した後、2025年3月3日(月)にはJALのブランドパートナーである株式会社ドリームスカイ名古屋による空港実務体験が行われました。今回は学内講座での取り組みの様子や、実際に中部国際空港でおこなわれた実務体験の様子を紹介します。
学内実習
2月17日(月)の講座初日。星ヶ丘キャンパスの教室にはスーツ姿できっちりと身だしなみを整えた約10名の履修学生がやや緊張の面持ちで勢揃いしました。講師は日本航空株式会社のチーフキャビンアテンダントであり教育事業にも関わる髙木麻衣子さま。髙木講師は緊張で表情が固くなっている学生たちに優しく微笑みながら話しかける姿が印象的で徐々に学生たちも笑顔に。オリエンテーションでは客室本部の中野さまからの映像メッセージを拝聴し、学生たちの自己紹介へ。一人ひとりが航空会社をめざす理由を語った後、「JAL・航空会社の現状を知る」「客室乗務員の仕事について知る」という内容で講義がおこなわれました。
「JAL・航空会社の現状を知る」という内容では、JALの全社員が持つべき意識や考え方を示したJALフォロソフィが紹介されました。そこには航空会社としてお客様を大切にする信念を持ちつつも、そのポリシーを守るために会社が従業員の人間的成長を第一に考えている姿勢が明文化されていました。学生たちもそうした会社の在り方に深く共感。その後、個人ワークで「自分が働く上で何を大切にするか」を各自3つ挙げました。
次に「客室乗務員の仕事にはどんなものがあるか」と尋ねられた学生たち。多くの学生が機内サービスと回答する中、髙木講師が念を押したのが「保安業務」です。万が一の事故に際し、機長をはじめとした機内乗務員はお客様の命を守らねばなりません。そのための訓練がおこなわれていることなど、具体的な業務やその割合など細かな説明があり、学生たちは仕事内容についてイメージを膨らませていました。
初日の最後の講義は「安全訓練体験」として、救命胴衣の着脱を学びました。飛行機に搭乗するとフライト前に必ず客室乗務員が救命胴衣の装着方法を案内しています。しかし、実際に装着することはほとんどありません。学生たちは実際の救命胴衣に触れて、重さや大きさを実感。その上で、緊急時に慌てずに装着できるかを想像すると憧れだけでは通用しない職務だと痛感していたようでした。
2日目以降は、じっくりと時間をかけて自己分析を行ったほか、JALの他職種との交流の時間やエントリーシートの作成、メイク・ヘアスタイルの実践なども行いました。
学外実習
客室乗務員としての基礎や接遇を学ぶ4日間の学内講座を受けた後、2025年3月3日(月)、中部国際空港で空港施設・業務の見学や、グランドスタッフの業務体験をする実務体験にのぞみました。
まずは講義にてカウンター業務についてレクチャーを受けました。カウンター業務のメインは搭乗手続きです。航空会社によって、満席時には一便400人程のお客様が搭乗し、フライトが重なる時間帯はそれ以上のお客様がカウンター前に並びます。それを5〜6人のスタッフで対応していくためスピーディかつ正確な仕事が求められます。「1人のお客さまに対してどのくらいの時間で確認をおこなっていると思いますか?」という質問に対し、首を傾げる学生たち。「国内線で90秒、国際線で120秒です」という解答を聞いて驚いていました。その中でも第一印象を大切にして笑顔を絶やさず業務を行う姿にプロの姿勢を感じていました。
その後は航空施設を見学しながら、人員配置や他航空会社との連携などさまざまなオフィス業務について説明を受けました。その後はいよいよ搭乗ゲートへ移動し、名古屋-沖縄便の搭乗案内の様子を見学しました。搭乗時間を案内したり、車椅子を利用したお客さまや小さいお子様連れの家族などへ適切に対応したりする姿を間近で見ることができ、憧れを強くする学生も。稀に搭乗時刻になってもゲートに到着していないお客さまがいることもあり、スタッフが探しに行くこともあると知り、わずかな時間の中で確実に搭乗させることに大変さも知りました。
その後、カーゴ搬入についても現場で見学させていただき、空港内のさまざまな業務を知る良い機会となりました。
「JALエアラインスクール短期集中講座」を通して学生たちは、今後の夢に向かって新たなスタートを切ることができました。学内講座や空港実務体験を通じて、航空業界を熟知した講師から指導を受け、空港業務を体験できるのはこの講座ならではです。
今後も、本学では航空業界をめざす学生たちに向けて、より有意義な知識習得や実務体験の機会を設けていきます。