追究

2021年07月29日

2021年度 教志会 春のイベント

2021年度 教志会 春のイベント

2021年7月3日(土)長久手キャンパス 511教室

子ども食堂をテーマにした映画をもとに、
子どもたちを取り巻く課題と対応について理解を深めました。

 本学では開学当初から40年以上にわたり教員養成教育に力を注ぎ、これまで多くの卒業生を教職の道に送り出してきました。その卒業生と教職課程履修者をつなぐ組織として発足したのが「教志会(教育に志す者の会)」。学生部会(2、3年生の学生スタッフ)が中心となり、教員を目指す学生のための色々なイベントを企画運営しています。7月3日(土)には、長久手キャンパスで春のイベントを開催。教職課程を履修する学生が集まり、映画「こどもしょくどう」を鑑賞し、教職課程の教員とトークセッションをおこないました。

2021年度 教志会 春のイベント

2021年度 教志会 春のイベント

 子ども食堂は、子どもに無料または安価で栄養のある食事やあたたかな団らんを提供する場のこと。子どもの貧困が深刻な課題となっている日本で、貧困や孤立の対策のひとつとして注目を集めました。その数は年々増加し、現在では地域コミュニティの場としても広がりを見せています。そんな子ども食堂をテーマした映画「こどもしょくどう」では、小学生の主人公が出会う子どもたちの姿を通して、貧困やネグレクトなどの社会問題が描かれています。

2021年度 教志会 春のイベント

2021年度 教志会 春のイベント

2021年度 教志会 春のイベント

2021年度 教志会 春のイベント

 映画鑑賞後のトークセッションでは、学生部会の学生が司会進行を担いました。参加学生一人ひとりに映画に対する感想を述べてもらった後、「映画に登場するような課題を抱える子どもたちに出会ったとき、教員としてどのような対応をとればよいか」という議題を提示。参加学生は二人一組になって話し合い、議題に対する意見をまとめて発表しました。学生たちからは「地域の人や周りの先生と連携する」「異変に気づけるように、普段から生徒一人ひとりの様子に気を配る」などの意見が出ました。また、教職・司書・学芸員教育センターの先生方は、行政や警察、児童養護施設など外部機関との連携の重要性などについて、実体験をもとに語られました。最後に質疑応答もおこなわれ、学生たちは実際に学校現場で働いた経験のある教員との交流を通して、教員の仕事や子どもたちを取り巻く環境について理解を深めました。
 子どもたちが抱える課題や教育者としての対応について、教員の実体験や意見を伺うことができた今回のイベント。将来、さまざまな子どもたちに向き合う上で役立つ経験となることでしょう。教志会では講演会や採用試験対策などを実施し、今後も教員を志す学生に向けた支援を続けていきます。