追究

2021年08月25日

メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学官連携発表会

メディアプロデュース専攻

2021年7月9日(金) 長久手キャンパス 1031教室

富樫ゼミの4年生6名が、東郷町のシティプロモーションに挑戦。
地域の魅力を発信するプロモーション案を発表しました。

 創造表現学部 メディアプロデュース専攻の富樫ゼミは、「メディアとビジネス」をキーワードに学ぶゼミナール。マーケティングやビジネスの知識を活用し、いかに情報を発信すればよいのか、効果的なプロモーションを考え、実践しています。最大の特徴は、机上の空論で終わることなく、実際に企業や地域と連携し、実社会の問題を取り上げてプロモーションを企画・提案・実践すること。毎年、さまざまな企業や自治体などと協働して、「産学官連携プロジェクト」を成功させています。
 今年度は、4年生の有志6人が東郷町のシティプロモーションに挑戦。東郷町のプロモーションを担当している中京テレビ放送株式会社とも連携し、三者が力を合わせて、東郷町の魅力発信に取り組むことになりました。東郷町の職員の方や中京テレビの担当者の方から、オリエンテーションを受け、地域の課題や特徴を知った学生たちは、実際に東郷町に出向き、情報取集に努めるなどして、プロモーション案を立案。7月9日(金)には、東郷町の職員の方々と中京テレビの担当者の方々を本学にお招きし、プロモーション案を提案する発表会がおこなわれました。

メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学官連携発表会

メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学官連携発表会

メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学官連携発表会

メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学官連携発表会

 プレゼンテーションでは、まず、「今回のプロモーションに“ゲーミフィケーション”を取り入れたい」と発表。ゲーミフィケーションとは、ゲーム化を意味する「Gamify(ゲーミフィ)」という単語が語源となって作られた言葉で、「ゲームに使われている構造を、ゲームとは別の分野で応用すること」を指します。学生たちは「ゲームの要素や構造を取り入れたプロモーションを実施することで、ターゲットが自ら参加したいと感じるプロモーションの実現を狙いたい」とゲーミフィケーションに着目した理由を語ったうえで、3つのプロモーション案を提案しました。

メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学官連携発表会

メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学官連携発表会

 1つ目は、中京テレビが制作したシティプロモーション動画「ちょうど級タウン東郷町」の音楽に合わせて、参加者に既定のダンスを踊ってもらい、その様子をSNSに投稿してもらおうというプロモーション。大手スポーツメーカーが実施している例を提示したり、学生たちが考えたダンスを見せたりしながら、「多くの人を巻き込んだ参加型のプロモーション」が実現できることをアピールしました。
 2つ目は、同じく「ちょうど級タウン東郷町」の歌詞を、参加者に考えてもらい、それをSNSに投稿してもらおうというプロモーション。歌の認知向上と、東郷町の魅力を発見してもらう上で、ダイレクトな効果が得られることを強調し、プロモーションの効果を訴えました。
 3つ目は、食物アレルギーを気にせず食べられる給食や有機野菜を取り入れた給食を東郷町が提供していることに着目し、「新たな給食レシピを考えてもらうコンテストの実施」を提案。洗練された映像で人気を集めている料理動画メディアなどを紹介しつつ、視覚的アプローチが消費者感覚にヒットするプロモーションであることを伝えました。

メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学官連携発表会

メディアプロデュース専攻 富樫ゼミ 産学官連携発表会

 3つのプロモーション案の提案を受けた、東郷町の方々や中京テレビの方々は、「練りこまれたプランに感動しました」とおっしゃって下さったうえで、「3つのプロモーション、すべてを実現させたい」と、講評下さいました。「秋ごろのプロモーション実施に向けてどんな準備が必要なのか」「ダンス動画に出演してもらう著名人への交渉はどうするのか」など、具体的な意見交換がおこなわれ、今後、実現に向けて可能性を探っていくこととなりました。
 東郷町の魅力を知っていただくことをゴールとする、富樫ゼミの産学官連携プロジェクト。学生たちの頑張りが形となる日はもうすぐです。学生たちはプロジェクトの成功に向けて、プロモーションの準備や運営に携わり、社会と触れ合うことで、大きく成長していくことでしょう。本学では、今回のプロジェクトのように、多くの実践の場を学生たちに提供し、一人ひとりの成長を力強く後押ししていきます。