追究
2026年01月28日
ビジネス学部 入門ゼミ(ビジネスアカウンティング専修)

2025年12月3日(水) 星が丘キャンパス 15A教室
公認会計士の先生方による出張講座で
会計の基礎や、企業分析のポイントについて学びを深めました。
ビジネス学科では経営学、商学、会計学、経済学の基盤を身につけた上で、専門分野の学びを深めていきます。2025年12月3日(水)には、会計学を中心に学ぶ1年生に向けて、どのような学びを深めるのか、それによりどのような力が得られるのかなど、日本公認会計士協会東海会の公認会計士の方からの話が聞ける出張講座がおこなわれました。


講座は3部制となり、第1部ではアカウンティングについての基礎を教わりました。まずは、企業を分析するのに有効な「有価証券報告書」についての説明を受けました。上場企業には有価証券報告書の作成が義務付けられており、一般的に開示されているその情報から、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を見ることができ、企業の概況や従業員の状況、事業の状況を読み解くことができる、というものです。それらの基本情報をふまえた上で、ニュース記事を理解することが会計知識に役立つことも説明いただきました。ニュース記事を理解することがなぜ大切か、どのようなニュース記事を読むと良いのか、どのように読むと会計の知識に結びつくのかなど、具体的な記事例とともにポイントを教えていただくことができました。


第2部は「優良企業の財務諸表を分析してみよう」という実践的な内容です。大学生の就職先として人気の高い「ニトリ」「味の素」に着目し、両企業の財務諸表をはじめ、財務諸表以外の情報についても分析のポイントを教えていただきました。ニトリにおいては、同業他社と比較しながら分析。すると、利益は十分に出ているものの、ROE(自己資本当期純利益率)が低いことが判明。一見すると、業界平均値と比べて利益が低いのかと思ってしまいがちですが、その他の情報をもとにさまざまな角度から分析することにより、多くの固定資産を有していることが理由だとわかり、超安全経営だということが導き出されました。また、味の素をさまざまな視点から分析すると、食品系事業よりもバイオ&ファインケミカル系事業の利益が急激に伸びていることが判明。一般的に目に見えていること以外の実情を読み解くことができました。このように、多角的に分析することにより企業の実情を正しく把握することができるということを、実例を挙げて紹介してくださったことは、学生たちが会計学を学ぶことのイメージを具体化することに大いに役立ったことでしょう。


第3部は、同業他社の財務諸表を分析することにより、企業間の違いを読み解くポイントについて教えていただきました。例に挙げたのは自動車メーカーとレストランチェーンです。トヨタ自動車と日産自動車、サイゼリヤとゼンショーホールディングスの財務諸表を比較しながら、売上高や利益金額が変動した時期にどのような背景や理由があったのかを掴んでいく方法を説明いただきました。そういった物事の流れや傾向(トレンド)を把握するための「趨勢分析」により、「数値の動きを眺めるだけでも分析の端緒が見つかること」「基本的な知識と企業の分析資料からわかることが多いこと」「業績の推移や社会情勢から予測できることも多いこと」「規模が違う企業の比較でも推移や比率など視覚的にわかりやすい形で分析することで見えてくるものがあること」に気づくことができました。
最後に学生たちに、「分析に用いた有価証券報告書や決算説明資料などは企業ホームページのIR情報などで公表されているし、政府の統計調査やニュース記事から学ぶことも多くあるので、会計を学ぶ上でも、就職先を考える上でも、ぜひいろいろ見てみてほしい」との話があり、講演が締めくくられました。












