追究

2026年01月27日

創造表現学会企画「成宮アイコさん 朗読&トークイベント」

2025年12月5日(金) 長久手キャンパス 121教室

朗読詩人・作詞家として全国で朗読ライブをする成宮アイコさんによる
朗読&トークイベントが開催されました。

 創造表現学部 創造表現学科 創作表現専攻が主催した朗読詩人・作詞家の成宮アイコさんによる朗読&トークイベントが2025年12月5日(金)に開催され、学部を問わず集まった学生たちが聴講しました。
 企画のきっかけは、東日本大震災以後の現代文学を中心に研究している本学の創作表現専攻・加島正浩先生が学外のイベントに参加した際に成宮さんとつながりが生まれたこと。今回の朗読会開催に快諾のお返事をいただいてからは、創作表現専攻2年生の川口晃矢さんが主体となり、実施に向けて進行しました。

 イベントは、加島先生によるはじめの挨拶と、成宮さんの紹介からスタート。全国で「生きづらさ」をテーマに朗読ライブをしている成宮さんは、機能不全家族のもとで育ち、虐待や不登校、リストカットなどを経験した過去から、感じた想いを詩にまとめ、同じような「生きづらさ」を経験している人に向けて活動を続けています。アイドルへの作詞提供や出版、配信など、朗読のほかにも発信方法や活動は多岐に渡ります。

 成宮さんの朗読スタイルは、流れる音楽のリズムや音色に乗せ、自作の詩を声の抑揚や仕草などの表現を交えて伝える「ポエトリーリーディング」と呼ばれる手法です。「戦わない日のうた」「伝説にならないで」「ノンフィクション」「世界は水面」の4篇の詩が読まれ、マイクを通し、心に迫る言葉の数々が会場の空気を包みました。圧倒されたり考え込んだり、さまざまな様子で聞き入る学生の姿が見られました。

 朗読のあとにおこなわれたトークショーでは、加島先生も登壇。成宮さんがどのように詩を書き、朗読するように至ったのか、過去を紐解きながら、「詩」への想いや「生きづらさ」についてのテーマに踏み込んだお話を中心に対談しました。参加学生の質問や感想に成宮さんが答えるコーナーも設けられ、人間関係のリアルな相談や、コミュニケーション、メンタルヘルス、「生きづらさ」について、創作における悩みなど、さまざまな質問に一つひとつ丁寧に答えてくださいました。最後に、創作表現専攻で学ぶ学生が、成宮さんに創作者へのアドバイスを求めると、「アドバイスというのはおこがましいですが、自分の衝動や書きたいものがあるうちは、何か他の理由で書くことを辞めないでほしい」と、創作を頑張る学生にエールを送られました。
 他にも、参加者からは「全く知らない誰かの記憶が入り込んでくるようでした。朗読が電波塔のような役割をして、成宮さんが持つ誰かに共感したいという想いを届けてくれていることに気づけました」という感想が寄せられました。これに対し加島先生が「言葉を使うことでできることを開拓していくことが、創作する人間にとっては大事。そんな新しい開拓をしている方に本日はお越しいただけました」と成宮さんに感謝の言葉を述べ、本イベントが締めくくられました。

 こうしたイベントを通じて、学生同士が表現活動を通して他者とつながり、新たな視点を得ることでさらなる表現や挑戦へとつなげていくことでしょう。

学生コメント

創造表現学部 創作表現専攻2年
川口晃矢さん

 イベント企画に携わったきっかけは、成宮さんの作品『伝説にならないで』に共感する部分があったからです。成宮さんから“共感したい”というお話がありましたが、このイベントを開催したことで、普段あまり関わる機会がないものの、同じように自分の好きなものと向き合って励んでいる仲間との出会いがありました。イベント内容についても感じたことを共有し、共感し合える仲間が増えて嬉しかったです。