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2021年11月30日

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終発表会

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終発表会

2021年10月4日(月) 星が丘キャンパス 42C

約1年かけて取り組んできた産学連携プロジェクトが遂に完結。
考え抜いた自分たちのアイデアを企業の皆様に発表しました。

 本学のビジネス学部大塚ゼミは、マーケティングを専門に学ぶゼミで、学生たちは他大学とのディベート大会、学外でのコンペティション、自治体と連携した街づくりなど、社会に飛び出し、さまざまな“当事者”と関わり合いながら、自らの知見を広げています。そんな大塚ゼミの2年生が毎年取り組む伝統的なプロジェクトが「産学連携プロジェクト」。連携先の企業から課題をいただき、その課題に沿った新商品やプロモーションを提案するというプロジェクトです。2020年度は、株式会社ファースト様とコラボレーション。株式会社ファースト様は「サイン(看板)・ディスプレイ」の企画・製造・販売をおこなっている企業で、ここ1、2年では新型コロナウイルス感染対策に必要な飛沫防止パーティションなどの販売を手掛けるなど、時代に合わせた提案を積極的におこなっています。この株式会社ファースト様からいただいたお題は、「コロナ禍という時代を捉えたうえで、サイン・ディスプレイの新たな可能性を提案してほしい」というもの。学生たちは、自分たち自身も新型コロナウイルスの感染拡大によって、日々変わる社会情勢に翻弄されながらも、今、できることに注力し、企画を立案していきました。 

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終発表会

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終発表会

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終発表会

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終発表会

 年次が変わり、3年生となった学生たちは、10月4日(月)、ようやく対面で最終発表会を開催することができました。当日は株式会社ファーストのご担当者様を本学にお招きし、プロジェクトに取り組んだ2つの班が、自らの企画を提案。チームセカンドの4名は「今後も、新型コロナウイルス感染によって始まった新たな生活様式は継続される」という立場で、「食品スーパーに設置するデジタルディスプレイ」を提案しました。このディスプレイは、デジタルであることを活かし、平日と休日で掲示する内容を変更させるというアイデアが盛り込まれたもの。平日は高齢者をターゲットにした見やすさを重視した商品情報を掲示し、休日は親子連れのお客様を対象に、子どもがスーパーでの買い物に飽きないように、また、社会的距離を適切に保てるように、子ども向けの動物のイラストを掲示してはどうかとプランを発表しました。チームサードの4名は「アフターコロナの社会はリアルとデジタルの融合がカギ」と定義し、さらにお家時間が増えたことから、家での生活を豊かにする商品を提案。1つ目は、デジタルのカレンダーでデジタルの使い勝手の良さとサイン・ディスプレイの視認性の良さを掛け合わせた商品で、ゴミ捨ての日や給食の献立など、暮らしに役立つさまざまなオープンデータを掲示したいと個性的なアイデアを盛り込みました。2つ目は新型コロナウイルスの流行により需要が増えた「置き配」に対応する「宅配BOX」で、利用者の利便性も配達者の負担軽減にもつながる商品であるとアピールしました。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終発表会

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終発表会

 2つのグループの提案を聞いた株式会社ファーストのご担当者様は、「両グループとも時代を捉えた素晴らしい提案でした。スーパーに関してはこれから変化が訪れる業界で目の付け所が素晴らしく、カレンダーや宅配BOXは会社として成長していく上でとても魅力的な提案に感じました」とコメント。さらに「私たちも従来通りの働き方ではなく、新しい挑戦をしていかなくてはいけません。皆さんの勢いある提案に勇気づけられました」と語りました。
 学生と企業、参加した全員にとって多くの学びがあった今回の産学連携プロジェクト。学生たちは企画を考えるなかで、「自分ではないターゲットの気持ち・生活・行動」をイメージし、アイデアを膨らませていくことで、他者の視点に立つ力や物事を相対的に考え、判断していく力などが磨かれました。ビジネス学部では、大塚ゼミをはじめとする多くのゼミにおいて、それぞれの特色を生かして特別な学びを用意し、学生たちの成長を支えていきます。