追究

2021年12月01日

交流文化学部 オンライン日本語教育実習

交流文化学部 オンライン日本語教育実習

2021年11月10日(水) 星が丘キャンパス13H教室

本学の学生が教師として、韓国の学生たちに日本語を教える。
日本語教師の仕事を実際に体験できる貴重な機会となりました。

 本学交流文化学部では、日本語教師資格課程を開設しており、所定の単位を取得すればどの学部の学生でも「日本語教師資格」が取得可能です。コリアン・エキスパートに所属し、かつ資格取得を目指す4名の学生は、オンラインでの日本語教育実習を韓国の国民大学で行いました。実習生は、国民大学で日本語を学習している26名を対象に、1人につき2回ずつ授業を行いました。

交流文化学部 オンライン日本語教育実習

交流文化学部 オンライン日本語教育実習

 11月10日(水)に教師役を務めたのは、4名の実習生のうち2名。授業の前半・後半をそれぞれ受け持ち、夏休み終了後から準備してきた日本語の授業を実施していきました。今回は4つの文型をピックアップして学習。取り上げたのは「相まって」「~を余儀なくされる」「~にもまして」「~はさておき」の4つで、それぞれがどんな意味を持つのか、どんな場面で使うのかなどを、文法的に紐解きながら解説していきました。その後、習ったばかりの文型を使った例文をつくる問題を韓国の学生たちに出題。教師役を務めた学生たちは「ここまでの内容で質問はありますか?」「わかりましたか?」と積極的に声を掛けて受講者のリアクションを引き出しながら、ていねいに授業を進めていきました。

交流文化学部 オンライン日本語教育実習

交流文化学部 オンライン日本語教育実習

 授業の最後には「会社を選ぶうえで大切だと思うこと」をテーマに韓国の学生たちが日本語で意見交換。班ごとの結論を他のグループに発表し、「収入が多ければ安定した暮らしがおくれる」「自分の好きなことが仕事になれば、毎日楽しく暮らせる」と自分たちの意見を堂々と日本語で発表し、教師役を務めた学生たちも「いい視点ですね」「素敵な意見だと思います」とリアクションし、円滑に授業を進めていきました。
 今回のオンライン授業を通じて、教師役を務めた学生は「日本語を外国語として捉えたことで、その難しさや外国語学習者の気持ちになることができた」と言います。自身も韓国語を学ぶ「外国語学習者」としての気持ちのあり方や大切な視点に気づくきっかけになり、学生たちにとって素晴らしい経験になりました。本学では社会の情勢を鑑みながらも、今回のオンライン日本語教育実習のように、できることを模索し、学生たちに有意義な学修の機会を提供していきます。