追究

2021年12月01日

ビジネス学部「企業分析プロジェクトB(東海地区のグローバルカンパニー)」

ビジネス学部「企業分析プロジェクトB(東海地区のグローバルカンパニー)」

2021年11月5日(金) 星が丘キャンパス 13C

財務諸表を読み解き、経営実態や課題を見出す
実践的なプロジェクトの対象企業様にお話を伺いました。

 本学のビジネス学部は、「現代ビジネス専攻」と「グローバルビジネス専攻」の2つの専攻から成り、かつ、現代ビジネス専攻は、「マーケティングやプロモーションなどを学ぶ“ビジネスイノベーションコース”」と「財務会計や経営分析などを学ぶ“ビジネスアカウンティングコース”」が⽤意されています。学⽣たちは、経営学・商学・会計学・経済学をトータルに学びつつ、⾃らの興味のある分野を極めることで、社会⼈としての強みとなる「専⾨性」を磨いています。さらにもう⼀つの本学部の特徴は、企業や団体との協働によるアクティブラーニングを積極的に取り⼊れていること。企業のプロモーション企画を考えたり、海外の企業のインターンシップに参加したり、まるで本当のビジネスのような本格的な経験を通じて、仲間と協働する⼒や⾃らの意⾒を的確に伝える⼒など、多⾓的な⼒を総合的に伸ばしています。
 この「本格的なアクティブラーニングの⼀つ」に、ビジネスアカウンティングコースの企業分析プロジェクトがあります。3・4年⽣を対象に開講される授業で、実在する企業を対象にその企業の財務諸表を読み解き、経営実態や課題を明らかにして、その分析結果を企業の皆様に直接プレゼンテーションする授業です。今年度の「企業分析プロジェクトB(東海地区のグローバルカンパニー)」の連携先は、株式会社丸順様。岐⾩県⼤垣市に本社を置く⾃動⾞⽤プレス⾦型および部品などを製造販売する企業で、経営的には「2012年から2015年頃に経営危機に陥り、そこからV字回復を果たした」という経験を持ちます。

ビジネス学部「企業分析プロジェクトB(東海地区のグローバルカンパニー)」

ビジネス学部「企業分析プロジェクトB(東海地区のグローバルカンパニー)」

ビジネス学部「企業分析プロジェクトB(東海地区のグローバルカンパニー)」

ビジネス学部「企業分析プロジェクトB(東海地区のグローバルカンパニー)」

 11⽉5⽇(⾦)には、株式会社丸順様から、取締役 常務執⾏役員 管理本部⻑の⻘⼭秀美様をお招きし、会社概要をはじめ、「なぜ経営危機に陥ったか、そしてどうしてV字回復ができたのか」について、当期純利益や総資本、従業員数などのデータを読み解きながら、企業の経営的な歩みをご解説いただきました。⻘⼭様は⼯場の新設やM&Aなどの業容拡⼤路線が失敗してしまったことなどに触れつつ、そこから本格的な構造改⾰に取り組み、まずは現状を把握し「無駄を排除することで健全な経営をめざした」ことを紹介されました。そのうえで、「財務諸表などの数的データを使いこなし、そのデータを適切に活⽤できる⼈材がいなかったことが経営危機に陥った原因の⼀つ」と分析。「数字だけを追うのではなく、その数字の背景には何があるのか、本質を⾒極めてほしい」と学⽣たちにメッセージを送られました。
 学⽣たちは⻘⼭様の貴重なお話を受け、今後、グループになって実際に財務分析をおこなっていきます。そして、来年1月にはその成果を、株式会社丸順様にプレゼンテーションする予定です。これから企業の財務諸表に向き合う学⽣たちにとって、経営を最前線で⾒守ってきた⻘⼭様のお話は、多くのヒントにあふれていたことでしょう。本学部では、このような実践的かつ体験的な学修の機会を数多く⽤意し、学⽣たちが即戦⼒として社会で活躍できるよう、⼀⼈ひとりを⽀えていきます。