追究

2022年01月24日

交流文化学部「フィールドスタディ講座~研修先と繋がる~北海道」

交流文化学部「フィールドスタディ講座~研修先と繋がる~北海道」

2021年11月26日(金) オンライン開催

ひがし北海道を盛り上げようと観光の最前線で活躍している方々と、
オンラインで交流し、知見を広めました。

 本学の交流文化学部は、さまざまな文化的背景を持つ人々との交流を通して、相互理解と尊重にもとづく社会の発展に積極的に貢献する人材を育成しています。この教育指針を実現する具体的な授業として、「フィールドスタディ科目」を用意。この科目では、「言語」「交流」「観光」の3つのテーマから成り、さらにそれぞれのテーマも「アメリカ/中国/韓国」、「歴史と文化/開発と交流/アートと地域開発」、「観光文化/観光産業/ホスピタリティ/観光まちづくり」といったように細分化され、多彩な授業を展開。学生たちは自らの興味に合わせて授業を選ぶことができ、そのすべての授業に共通して、「現地に行って体験することで学びを得る」ことができます。
 しかし、2020年度と2021年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、現地へ出向くことができず、この科目は閉講に。そんな状況を危惧し、また、学生たちに少しでも現地の空気を味わいながら知見を広げてもらいたいという思いから、交流文化学部ではオンラインを活用した「フィールドスタディ講座」を開講する運びとなりました。このフィールドスタディ講座は、3日間開催され、誰でも参加可能。第一回目となる11月26日(金)は、大堀一至先生が担当し、北海道の東「道東エリア」の観光推進をリードする「一般社団法人ひがし北海道自然美への道DMO」様に、観光と地域創生をテーマにご講演いただきました。

交流文化学部「フィールドスタディ講座~研修先と繋がる~北海道」

交流文化学部「フィールドスタディ講座~研修先と繋がる~北海道」

 まず、「一般社団法人ひがし北海道自然美への道DMO」の専務理事である野竹様から、団体の紹介と道東エリアの観光における新型コロナウイルスの流行の影響についてご紹介いただきました。そこでは、「お迎えする観光地の魅力向上」が以前にも増して重要になってきていることが伝えられ、さらに今後、道東エリアの観光を発展させるためには何よりも人材育成が大切であると語り、現在、一般社団法人ひがし北海道自然美への道DMOでは、地域の観光を盛り上げようとするメンバーで構成された「ひがし北海道観光寺子屋」という学びの場を提供していることが紹介されました。

交流文化学部「フィールドスタディ講座~研修先と繋がる~北海道」

交流文化学部「フィールドスタディ講座~研修先と繋がる~北海道」

 野竹様の講義の後には「ひがし北海道観光寺子屋」のメンバーである、元バスガイドの女性が道東エリアの魅力を伝えるプレゼンテーションを実施。素敵な写真がふんだんにオンライン上に映し出され、自然・グルメ・野生動物など、たくさんの個性あふれる道東エリアの様子が紹介されました。
 その後、オンライン上に集まった「ひがし北海道観光寺子屋」のメンバーが、それぞれ現在の活動やこれから道東エリアの観光に関して叶えたいことなどを紹介する、プレゼンテーションを開催。世界一周旅行をした経験から、今度は自分が人々を迎え入れることをしたいと活動するアウトドアガイド、知床の自然に魅了されその素晴らしさを発信したいと考えているホテル従業員、観光を街の魅力を伝えるツールと捉えて地域活性化をめざしている市役所職員、知床の魅力を海外の方に伝えたいと活動する台湾出身の実業家などが登場し、さまざまな立場からそれぞれの方法で、道東エリアの観光を盛り上げていこうとする様子が伝えられました。
 プレゼン終了後には、集まった学生から「ひがし北海道観光寺子屋」のメンバーに対して質問が寄せられ、互いに観光がいかに地域創生と密接に関係しているかを考えていきました。
 オンラインではありながらも、現地で活躍する方々から直接お話を聞く機会が得られた今回のフィールドスタディ講座。学生たちにとって、現地に思いを馳せる絶好の機会となったことでしょう。交流文化学部では、これからも安全を第一にしながらも、学生たちに体験の機会を数多く提供することで、一人ひとりの向学心を刺激し、成長を促していきます。