追究

2022年02月02日

建築系愛知16大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築系愛知16大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

愛知芸術文化センター
企画展:2021年12月7日(火)~19日(日)
合同講評会・設計競技審査:2021年12月18日(土)

建築を学ぶ愛知県の学生たちが共同企画展に参加。
コンペティションを通じて、自らの学びを深めました。

 2021年12月7日(火)~19日(日)、愛知芸術文化センターにて「建築系愛知16大学共同企画展~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~」が開催されました。この展覧会は愛知県内の大学で建築を学ぶ学生が、まちづくりをテーマにそれぞれの作品を展示・発表する共同企画展です。「建築」という共通のテーマを持ちながらも、大学によって少しずつアプローチが異なるなか、それぞれの大学の学生たちが共に企画展に参加することで新たな視点や学びを得ることを目的としています。

建築系愛知16大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築系愛知16大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

 今年度は各大学が授業で取り組んだ設計課題を対象とした「合同講評会」と、「名古屋東部のターミナル藤が丘を再構築せよ」という共通の課題の設計プランを対象とした「設計競技審査」が開催されました。愛知淑徳大学からは創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻の学生が両企画へ参加し、各大学の学生や先生方と交流しながら知見を広めました。

建築系愛知16大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築系愛知16大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

 合同講評会には、3年生後期の演習授業である「空間設計Ⅳ」で取り組んだ「自分が通った小学校の現代化プロジェクト」からPutu Kalingga Ratedja Kastawanさん(カリンガさん)がエントリーしました。カリンガさんはインドネシア・バリ島出身の留学生で、バリ島デンパサール市にある小学校を再構築しました。バリ島は1年を通じて気温が高いことや小学校が建つ前は川が流れていたことなどに着目し、小学校内に川が流れるプランを提案し、当日の合同講評会では、自らの設計プランの意図や空間の魅力をプレゼンテーションしました。審査員を務めた16大学の先生方からの質問にも堂々と答え、自らのプランを存分にアピールしました。

建築系愛知16大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築系愛知16大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

 設計競技審査には本学から3つのグループが参加し、新たな動線を生み出すことでウォーカブルな藤が丘をめざしたプラン、交通の課題解決のために人がとどまれる空間を生みだしたプラン、駅と住宅街を結ぶ人工の丘をつくることで利便性の向上をはかったプランが提案され、他大学の学生とアイディアを競い合いました。
 異なる大学に所属する学生たちが共に建築プランを提案し、競い合うことでたくさんの気づきが得られた今回の企画展は、自らの足りないところはもちろん、強みや興味も再認識する絶好の機会となりました。参加した学生たちは他大学の学生たちに良き刺激を受け、その刺激を向学心に変えてこれからの授業に役立てることでしょう。本学ではこのように学内だけでなく、他大学との連携によって新たな学修の機会を生み出し、学生たちの一人ひとりの成長を促していきます。

学生コメント

建築系愛知16大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築系愛知16大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築・インテリアデザイン専攻 3年
Putu Kalingga Ratedja Kastawanさん

 今回、大学の代表としてこのような素晴らしいコンペティションに参加させていただき、とても感謝しています。日本には「地震大国・日本で、地震に強い建物の建築設計を学びたい」という思いでやってきました。インドネシアも地震大国なのですが、日本のような木造建築はほとんどありません。しかし日本には何百年と住み続けられる高度な技術が詰まった木造建築があることを知り、本当に驚いています。まだまだ日本語も建築も勉強中ですが、今回のコンペティションでは日本語で自分のプランをプレゼンテーションし、審査員の質問にも答えることができて、確かな自信にもなりました。また、他大学の学生の発表を聞けたことも、大きな学びとなりました。私のプランはとてもシンプルですが、他大学の学生のプランはとても奥が深いと感じました。しかも、それが論理的で破綻していないことにも感動しました。今回得られた経験を、しっかりと次の学びにつなげていきたいと思います。