追究

2022年03月09日

創造表現学部 創作表現専攻 主催 卒業プロジェクト成果発表会

創造表現学部 創作表現専攻 主催 卒業プロジェクト成果発表会

2022年1月25日(火) 長久手キャンパス 814教室

4年間の集大成である論文・作品について自分自身で解説。
それぞれが得た学びを、専攻全体で共有しました。

 愛知淑徳大学の創造表現学部 創作表現専攻は主に言語・視聴覚表現の創作方法を学ぶ専攻です。学べるジャンルは「小説」「評論」「詩歌」「児童文学」「マンガ」「シナリオ」「演劇」「ノンフィクション」「編集」など多岐にわたります。このさまざまなジャンルについて総合的かつ体系的に学びつつ、2年次後期からはゼミナールが開講され、一人ひとりが自らの興味関心にあわせて一つの分野について学びながら、表現力や発想力、描写力、そして独創性を身につけます。
 4年次では学生生活の集大成として卒業プロジェクトに挑戦し、卒業制作や卒業論文を完成させます。1月25日(火)には、全ゼミナールの学生を対象とした有志による卒業プロジェクトの成果発表会を対面とオンラインのハイブリット方式で実施。当日は論文のほか、映画シナリオ、小説、詩、絵本を創作した8名の学生が自身の論文や作品について解説。どうしてこの作品を創ろうと思ったのか、創作におけるこだわり、作品を通じて何を伝えようと思っていたのかなど、ていねいに紐解いていきました。

創造表現学部 創作表現専攻 主催 卒業プロジェクト成果発表会

創造表現学部 創作表現専攻 主催 卒業プロジェクト成果発表会

創造表現学部 創作表現専攻 主催 卒業プロジェクト成果発表会

創造表現学部 創作表現専攻 主催 卒業プロジェクト成果発表会

 午後の発表のトップバッターをとつめた齋藤竜星さんは、自身が創作した映画シナリオについて自己解説。権力性、男性優位性、ジェンダーの3つのテーマはそれぞれ分かちがたいテーマで、相互に関係しあって、登場人物の成長や視点・立場の逆転に影響していると自分自身のシナリオについて分析しました。質疑応答では、「過去の作品にオマージュを捧げ続けた理由」や「主人公が変化するきっかけとなった“魔が差す”とは具体的に何か」などの質問が寄せられ、作品について理解を深める有意義な時間となりました。
 2番手をつとめた奥村彩水さんは自身の内面をさらけ出した小説『エマ』について解説。男がエマを語るパートとエマ自身が書いたブログのパートから成る作品であると小説の構造を説明した後、卒業制作を通じて考えたことや学んだことなどを発表していきました。その上で、創作活動を通じて今後、自分にとっての幸せとは何かを追求していきたいとまとめました。さらに学生時代に参加したコンテストやプロジェクトなども紹介し、後輩たちに「ぜひ挑戦してほしい」とエールをおくりました。

創造表現学部 創作表現専攻 主催 卒業プロジェクト成果発表会

創造表現学部 創作表現専攻 主催 卒業プロジェクト成果発表会

 最後の発表者となった森元なつきさんはオンラインで参加。多くの工夫をこらした「しかけ絵本」について説明していきました。最初に3年次に制作した「しかけ絵本」を題材に、どんな反省点があったのかを説明。その経験をいかに今回の卒業プロジェクトに活かしていったかを伝えていきました。その後、卒業プロジェクトで制作した『おやさい いらない』という絵本を1ページずつめくりながら、どんな風に話が展開していくのか、それぞれのページにどんなしかけがあるのかを解説していきました。最後には「制作中はゼミ生に支えられ、たくさんの具体的なアドバイスももらい、より良い作品を創ることができました」とまとめ、周りの仲間たちに感謝の気持ちを伝えました。

 創作表現という同じ分野に興味を持ち、同じ専攻に集った仲間たちが、どのように創作活動に向き合ったのか、その様子を知るきっかけになった今回の卒業プロジェクト成果発表会。これから社会に出て、新たなステージで活躍するときに、発表会で知り得た仲間のひたむきな姿はきっと、自分自身を奮い立たせるモチベーションになることでしょう。また、コロナ禍の困難を乗り越えて集大成を完成させた先輩たちの声は、これから卒業プロジェクトに取り組む後輩たちにも力強いメッセージを残したはずです。本専攻では、学生一人ひとりの創作意欲に寄り添い、納得のいく創作ができるようこれからも全力で学生たちを支えていきます。

創造表現学部 創作表現専攻 主催 卒業プロジェクト成果発表会