追究

2022年03月15日

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作最終審査会・論文最終審査会

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作最終審査会・論文最終審査会

卒業プロジェクト展2022:2022年1月26日(水)~30日(日)
長久手キャンパス8号棟5階 製図室1・2/ミニギャラリー
/プレゼンテーションルーム

4年間の集大成として作品・論文をまとめ上げ、
建築やインテリアの学びを一層深めました。

 建築、インテリア、住宅、都市計画などを基礎から応用まで幅広く学ぶ、建築・インテリアデザイン専攻。工学系大学と同等のカリキュラムによって設計やデザインの専門知識・技術を修得するだけでなく、人を取り巻く多様な空間について歴史・文化・環境・社会・経済といった背景から探究することも可能です。学生は仲間と切磋琢磨しながら、自らの興味やめざす進路に応じて学修を深めています。その集大成となるのが、4年次の「卒業プロジェクト」です。ゼミ教員の指導のもと、学生は研究テーマを自由に設定し、建築やインテリアの設計・制作もしくは実験・調査にもとづく論文の執筆に励みます。
 2021年度は62名の学生が個人・共同で卒業プロジェクトに取り組み、卒業設計30作品、卒業制作14作品、卒業論文14編が完成しました。そのすべての作品・論文を展示する「卒業プロジェクト展2022」が、1月26日(水)から5日間にわたって長久手キャンパスにて開催されました。1月28日(金)には「設計制作最終審査会」、翌29日(土)には「論文最終審査会」がおこなわれ、学生一人ひとりがポスターセッションやプレゼンテーションで自身の学修・研究の成果を発表。約1年かけてつくり上げられた作品・論文はどれも素晴らしく、学生たちの熱い探究心や知的好奇心、独自の感性が光っていました。

■設計制作最終審査会

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

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創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

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 「設計制作最終審査会」は、44作品すべてを対象とした一次審査「ポスターセッション」と、教員投票で選出された7名の学生が挑んだ二次審査「スライド発表」の二部構成で実施されました。
 一次審査は、卒業プロジェクト展の会場が舞台。学生がそれぞれパネルや模型など自分の作品の前に立ち、非常勤講師含め16名の教員が順にまわって採点するという審査方法です。学生は作品の意図などを説明し、教員の質問にも的確に答えていました。今年度の設計・制作は、地域や社会の課題解決を見据えた建築・空間づくり、人が交流する拠点づくり、芸術作品や古代都市、戦国時代の城へのアプローチなど、実に多彩なラインナップ。その一つひとつを丁寧に審査した教員は、学生たちに厳しくもあたたかなアドバイスや激励の言葉を送っていました。

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

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創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

 続く二次審査では、一次審査で高得点を獲得した7名の学生が、スライドを使ってプレゼンテーションをおこないました。制作・設計のねらいやコンセプト、設計・制作で力を注いだポイントなどを話し、教員からの鋭い指摘も受け止めながら、自分の意見や思いを伝えました。そして、審査の結果、UAD賞(卒業制作最優秀賞)には浅倉歩さんの「浮かび上がる芳藤の手法 ―寄せ絵【五拾三次之内猫之怪】の立体化―」、卒業制作優秀賞には野中小夏さんの「関係人口に、わたしがなる! マイパブリックの精神で自分らしくマチとつながる」と渡邉愛友さんの「そうは問屋が卸さない ~卸売業を中核とした物との暮らしの提案~」がそれぞれ選ばれました。さらに、この3作品に加え、高い評価を得た複数の作品が、2月22日(火)~27日(日)に名古屋市民ギャラリー栄でおこなわれる「優秀作品展2022」への出展を決めました。

■論文最終審査会

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

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創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 「卒業プロジェクト展2022」設計制作審査・論文審査

 「論文最終審査会」では、論文執筆に取り組んだ学生たちが順番にプレゼンテーションする「スライド発表」の後、教員11名による審査投票がおこなわれました。
 論文14編は、学生それぞれが独自の実験や調査をふまえ、検証・考察を深めた力作揃いです。建材や施工方法などに関する専門性の高い研究、公共施設や住宅、商店街など身近な空間に関する研究など、多岐にわたる研究課題に迫っていました。発表後、学生たちは教員から次々と投げかけられる質問や指摘に対し、実験データや調査結果を提示しながら回答や補足説明をしっかりと伝えていました。
 厳正な審査を経て、UAD賞(卒業論文最優秀賞)には杉原裕二郎さんの「鉄筋コンクリート構造物の構法におけるせん断力を負担するあと施工アンカーに関する研究 ~六面体要素を用いたせん断力を負担するあと施工アンカーの破壊挙動に関する解析~」、卒業論文優秀賞には波多野夏希さん・加藤秀真さん・服部空さんの「長久手キャンパス図書館閲覧スペースの温熱環境・光環境の実測による実態把握」と山内匠吾さんの「愛知淑徳大学におけるトラス解法に関する教育教材の開発」、中村俊太さんの「人体エクセルギー収支による放射式・対流式暖房室の温熱環境の質の違いに関する研究」がそれぞれ選出されました。また、論文も設計制作と同様、受賞に至った4編が、「優秀作品展2022」に出展されることになりました。
 今回、論文執筆に励んだ学生のうち、数名が大学院に進学し、研究をさらに発展させていきます。「論文最終審査会」で互いの研究に触れた学生たちは、新たな視点や気づきを得て、4年間の学修をさらに深めていました。