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2022年06月27日

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終報告会

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終報告会

2022年4月18日(月) 星が丘キャンパス 43A教室

半年以上かけて練り上げた企画を企業の方にプレゼンテーション。
今後の実現化も視野に入れて提案しました。

 ビジネス学部 大塚ゼミの学生たちは、実践を積みながらマーケティングを専門に学んでいます。関東圏の大学と協働してディベート大会を開催したり、学外のコンペティションに参加したり、自治体と連携して街づくりに取り組んだり、学外の人々と積極的に関わり合いながら学びを深め、知見を広げています。
 「産学連携プロジェクト」は、こうしたさまざまな活動の一つで、2年生が半年以上かけて取り組むプロジェクトです。連携先の企業から課題をいただき、その課題を解決するためのプロモーションを提案していきます。2021年度は、株式会社ヤクルト東海様とコラボレーション。プロジェクトは2021年6月21日(月)のキックオフミーティングからスタートし、学生たちは約10ヶ月間かけて調査や分析を繰り返し、企画を練り上げていきました。そして2022年4月18日(月)、3年生となった学生たちは、プロジェクトの最終報告会を開催。株式会社ヤクルト東海様のご担当者様を本学にお招きし、「ヤクルト製品を若者へアピールするプロモーション企画」の立案に取り組んだ2つのグループが、プレゼンテーションをおこないました。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終報告会

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終報告会

 1グループ目の「チームago」は、若者の興味・関心度が高い「美容と恋愛」をテーマにプロモーションを展開し、若者のヤクルト製品への興味を惹きつける企画を提案しました。具体的には、若者を対象に、ヤクルト製品と「恋愛」「美容」「健康」への意識調査をおこない、因子分析とクラスター分析を実施。その結果をもとに恋愛心理テストを作成し、診断結果を「熱しやすく冷めやすいタイプ」「美意識高めの心持ちタイプ」「陰からずっと想っているタイプ」「可憐な努力家タイプ」の4つに分類。心理テストに挑戦した人には、各タイプの診断結果の解説とともにおすすめのヤクルト製品を提案するプランを発表しました。若者が惹かれやすい恋愛と商品のマーケティングを組み合わせることで、ヤクルト製品の価値をより伝えやすくなるとアピールしました。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終報告会

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終報告会

 2グループ目の「チームシロタ株」は、「若者への価値訴求には段階が必要である」と考え、若者に人気のレトロカフェをきっかけに、SNSを通してヤクルト製品の魅力を訴求するプロモーションを提案しました。流れとしては、最初にレトロカフェを紹介するマップを作成し、それを若者の多いエリアで配布。若者がマップを見てカフェを訪れたり、マップ内に掲載されている SNS (Instagram、TikTok)のQRコードにアクセスするとヤクルト製品の効果や魅力に触れられるという仕組みを考案しました。SNSのアカウントは、ゼミ生がオリジナルで作成し、運用も管理。例えば、「朝が苦手な人も、これを飲めばスッキリ起きられる!?」というようなクリックしたくなる見出しをつけることで、有効な試験データを用いてヤクルト製品の価値を訴求しているページへ誘導できるよう工夫しています。また、ハッシュタグをつけて拡散することで、さらに多くの人へヤクルト製品の効果や魅力を伝えることができると説明しました。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終報告会

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終報告会

 2つのグループによるプレゼンテーションについて、株式会社ヤクルト東海様のご担当者様は、「今の若者のニーズを的確に捉え、学生らしいアイデアが盛り込まれた、素晴らしいプレゼンテーションでした。新しい発見もあり、とても刺激になりました」とコメント。さらに「予算やアカウントの運用方法なども具体的に提示していただくなど、企画の実現化への期待感が高まりました」と語られました。

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終報告会

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト 最終報告会

 プレゼンテーションに引き続き、株式会社ヤクルト東海様と学生たちは、企画を実現化するための打ち合わせを実施。スケジュールを含めた今後の進め方、アカウント運用についての確認、表現に関するNGの説明など、ヤクルト東海様の意向を伺いつつ具体的な内容について話し合いがおこなわれました。最終的に計画書の提出日を決定し、12月を目標に実現化に取り組むことを申し合わせて打ち合わせが終了。最後に、進行役の学生が今回の感想と実現化に向けての意気込みを述べ、最終報告会を締めくくりました。
 学生にとって、ビジネスの世界に足を踏み入れる手応えを感じた今回の産学連携プロジェクト。企画を生み出す発想力はもちろん、緻密な調査、データ分析、論理的思考力の大切さを学ぶとともに、課題を発見し主体的に解決に取り組む力、考え抜く力、チームで働く力など社会人として必要なスキルに磨きをかけることができました。ビジネス学部では、大塚ゼミをはじめとする多くのゼミにおいて、実践的に学ぶ場を用意し、学生たちの成長を後押ししています。