追究

2022年07月26日

ビジネス学部・ビジネス研究科共催講演会「グローバル人材の育成:ビジネスコミュニケーション~日米での経験から~」

ビジネス学部・ビジネス研究科共催講演会「グローバル人材の育成:ビジネスコミュニケーション~日米での経験から~」

2022年6月16日(木) 星が丘キャンパス15A教室

アメリカでの経験から得た「グローバル人材」になるための極意を
伝えていただきました。

 ビジネス学部では、ビジネスの現場で活かせる知識やスキルを養うため、通常の講義の他にも、社会の第一線で活躍する方々からレクチャーを受ける講演会を定期的に開催しています。今回は「グローバル人材の育成:ビジネスコミュニケーション~日米での経験から~」と題し、愛知県立大学 外国語学部 国際関係学科教授の秋田貴美子先生に講演していただきました。
 秋田先生は2002年から3年間、アメリカのインディアナ州にあるセイント・メアリーズ大学でフェローと講師を務め、2005年から9年間、フロリダ州立セントラル・フロリダ大学で教鞭を執り、テニュアも取得されました。2014年に帰国後、愛知県立大学に着任され、JICA(国際協力機構)においても海外からの社会人研修生に日本の文化を英語で教えておられます。

ビジネス学部・ビジネス研究科共催講演会「グローバル人材の育成:ビジネスコミュニケーション~日米での経験から~」

ビジネス学部・ビジネス研究科共催講演会「グローバル人材の育成:ビジネスコミュニケーション~日米での経験から~」

ビジネス学部・ビジネス研究科共催講演会「グローバル人材の育成:ビジネスコミュニケーション~日米での経験から~」

ビジネス学部・ビジネス研究科共催講演会「グローバル人材の育成:ビジネスコミュニケーション~日米での経験から~」

 講演会はまず、題名でもある「グローバル人材」とは何か? という定義から始まります。秋田先生がおっしゃるグローバル人材とは、異文化交流をし、チャンスをつくり、人脈を活かせることが前提だと話します。その上で自分を高め、キャリアを積み、挑戦しながら前進できる人を指すと言及され、そのような人材になるために大切なのは結果ではなく、そこに至るまでのプロセスこそが最も重要だと強調されました。また、優れたグローバル人材になるためには、英語などの語学が絶対に必要だと考えがちですが、グローバルコミュニケーションには、言葉以外の部分も大きく影響することを経験談から伝えていただきました。大切なことはチャンスをつかみ、チョイスし、チャレンジすることだと重ねて強調。これらの頭文字を取って「3C」と覚えてくださいと先生はにこやかに話してくださいました。
 その後、秋田先生はご自身がどのようにキャリアを積んでいったのかを順を追って解説。そのキャリアは順風満帆なものではなく、チャレンジと失敗の連続だったと言います。しかし、失敗することで人は学び、次に生かせるのだと話します。むしろ若いうちは失敗をしたほうがいい。いちばん良くないことは、失敗を恐れて何もチャレンジしないことだと強調されていたのが、印象的でした。また、秋田先生の日米での様々な職業のご経験を通して、「マルチ・タスクの重要性。時間を無駄にしない。礼儀作法に注意。スモール・トークを生かす」など、ビジネスコミュニケーションの極意も教えていただきました。

ビジネス学部・ビジネス研究科共催講演会「グローバル人材の育成:ビジネスコミュニケーション~日米での経験から~」

ビジネス学部・ビジネス研究科共催講演会「グローバル人材の育成:ビジネスコミュニケーション~日米での経験から~」

 講演後は質疑応答の時間です。学生からは「なぜ海外で仕事をしたいと思ったのか?」、「なぜ一人旅をしようと思ったのか?」といった行動の動機について質問がなされました。先生はそれらの質問に「アメリカで働くのは小学生のときからの夢だった」、「本当は友だち2人で行くつもりだったが、友だちがキャンセルしたから、1人で行くことにした」と答えていただきました。特に2つめの質問に対しては「1人だと他人に頼れない。その環境が自分を鍛えてくれるので、皆さんもぜひ一人旅をしてください。大きく成長できます。20代は何でもできる。いまやらないとダメですよ!」とチャーミングに、そしてパワフルにメッセージを届けてくれました。