追究

2022年10月05日

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

2022年8月6日(土) 星が丘キャンパス 2号館6階(記念会堂)

教員をめざす在学生、教育現場で活躍する卒業生、
そして大学教員が集い、
教育の在り方や将来について語り合いました。

 2015年8月に発足した「教育を志す者の会(略称:教志会)」。この会は教員をめざす在学生と教育の現場で活躍している卒業生、そして大学教員をつなぎ、互いに交流できる場を築こうと組織されました。そんな教志会の恒例行事のひとつに「総会」があります。総会は毎年8月におこなわれ、1年間の活動総括に加え、講演会や情報交換会も併せて実施されます。

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

 総会は13時半からスタート。冒頭、教志会会長である榊原有香氏から自身も勤務する小学校の現状を交えながら「教育現場はIT化やコロナ禍で大きく変化している。これを新たなチャンスと捉え、教員、児童・生徒、保護者、地域が一体となって次のステップへ上がっていくべき」と訴え、開会の挨拶としました。続いて議長選出、計3つの議案についての報告、連絡事項が述べられた後、講演会に入っていきます。

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

 講演会は「温故知新~教志会[過去・現在・未来]~」と題し、教志会設立に尽力された前教職・司書・学芸員教育センター長の小倉斉先生、前同センター教授の小池秀男先生、前同センター助教の亀田夕佳先生を迎え、教志会の誕生について語っていただきました。中でも印象的だったのは、教志会の会長や役員の選定、また講演会の依頼をどのようにして行ったのかについて。小池先生は「会長職へのお願いや講演会出演など、多くの先生方に数々の申し出をしてきました。重責を伴うことなので悩まれると思ったのですが、驚くことに皆さんはすぐに快諾してくださいました。教志会の意義や想いに賛同していただき、本当に頭の下がる思いでした」と当時を懐かしむような表情で語られました。

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

 また2020年以後、コロナ禍においてどのような工夫がなされてきたのかは織部先生から報告がありました。換気の徹底や密を避けるのはもちろん、教志会のネットワーク化、SNSでの情報発信など多くの取り組みが紹介されました。

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

 ウィズ・コロナ、ポスト・コロナにおいて、教志会がどのような活動をしていくべきなのか、参加者からもさまざまなアイデアが出されました。在学生からは「教志会に参加してくれる学生を増やすため、オープンキャンパスで高校生に呼びかけるべき」との意見や卒業生からは「教科ごとに研修を開き、教科特有の教え方などについて卒業生と在学生のコミュニケーションを図ったらどうか」などの意見が発表されました。
 活発な意見交換の後は、小倉先生、小池先生、亀田先生のそれぞれから講演会の総括をいただきました。小倉先生と小池先生は「SNSやYouTubeなど、時代に合わせた情報発信をしていくのはとても重要」との認識を述べられ、亀田先生は「この時代、教員になるのは少しおっとりしているくらいのほうがいい。その点において愛知淑徳大学の学生はポテンシャルが高い」と評価されました。

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

教志会「第8回総会・講演会・情報交換会」

 講演会終了後は、会場を交流ラウンジEASTに移し、情報交換会を開催。校種別に分かれ、コロナ禍においての授業方法やクラス運営など、卒業生、在学生、大学教員が一緒になって語り合いました。それぞれの立場は違いますが、教育という同テーマについてディスカッションし、互いの理解や考察を高め合う光景は、まさに教志会の在り方そのものでした。
 教志会は今後も卒業生と在学生をつなぐため、さまざまなイベントなどを開催し、教育をテーマとした有益な組織として存在感を発揮できるよう活動を継続していきます。