追究

2023年02月21日

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ 卒業プロジェクト学外展示

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ 卒業プロジェクト学外展示

2022年12月3日(土)名古屋丸の内 ギャラリーカフェ「blanka」

村上ゼミの学生がギャラリーカフェで卒業制作を展示。
4年間の集大成として、子どもから大人まで楽しめるテントを用いた影絵を企画しました。

 創造表現学部 メディアプロデュース専攻では、調査力や分析力、ニーズを捉える企画力、分かりやすく伝える表現力などを総合的に高め、社会に対して適切な情報発信ができるメディアのエキスパートの育成をめざしています。本専攻の学生は、映像やデザイン、メディア心理など、さまざまな学問領域からメディアの専門知識を身につけ、4年生になると学びの集大成として卒業プロジェクトに取り組みます。卒業プロジェクトでは、論文執筆だけでなく、自分が専門とするメディアを通した作品を制作。そしてその成果を、有志学生が企画・運営する「プロジェクト展」で発表します。今回は村上ゼミの学生が、丸の内にあるギャラリー併設のカフェの1室をお借りし、学生生活最後の制作に挑みました。

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ 卒業プロジェクト学外展示

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ 卒業プロジェクト学外展示

 展示では、お店の地下にある部屋にティピーという簡易テントを設置。窓を暗幕で隠すことで部屋を暗くし、テントをスクリーンに見立てて影絵遊びができる空間を創り上げました。「子供に戻る旅」を企画タイトルとして、「山」と「海」をテーマとする2つのテントを設置。山のテントでは、画用紙で作られたウサギやキツツキ、モモンガ、太陽などの影絵人形を用意しました。海のテントでは、フグやクリオネ、リュウグウノツカイなどの個性的な海洋生物に加え、宇宙人やロケットなど宇宙の要素も取り入れました。

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ 卒業プロジェクト学外展示

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ 卒業プロジェクト学外展示

 子どもたちに気軽に触れてもらえるように、影絵人形はシルエットがわかりやすく、かつ特徴的な題材を扱い、またあえて物語などを用意しないことで、子どもたちの想像性を発揮できる企画にしました。基本的には学生がテントの内側から人形とライトを活用して影絵を創り出しますが、来場していた子どもたちもテントに入って自由に影絵で遊ぶこともでき、保護者の方は子どもたちの微笑ましい様子を嬉しそうに撮影されていました。

 村上先生は今回の展示について「企画内容は面白く、うまく形にできていると思います。ただ、どのようにしてお客さんに長時間滞在してもらうかなど、改善の余地は多いと思います。企画を実行しなければ発見できない気づきは多様にあり、その気づきが将来彼らの大きな力となると思います。できるだけ多くの改善点を見つけ、自分の糧にしてもらいたいです」とコメント。卒業プロジェクトを実施して終わりではなく、この企画を通じて身につけたアイデアや視点を今後に活かしてほしいという胸の内を語りました。

 今回の卒業プロジェクトを通じて学生たちは、企画や制作などはもちろんのこと、スケジュールなどの進行管理や、お借りする部屋の調査とアポイント、来場者の対応など、社会で求められる実務的な経験を得ることができました。これらの経験が彼らの成長を促し、社会へ踏み出す際の武器となるでしょう。学生たちが卒業後も4年間で培った能力を発揮し、さらなる躍進と社会貢献できることを期待しています。