追究
2023年03月16日
言語聴覚学専攻 卒論発表会
2022年12月9日(金)長久手キャンパス 512教室
4年間の集大成を、仲間と先生方にプレゼンテーション。
卒業研究をやり遂げた学生たちからは、確かな成長が感じられました。
医療貢献学科 言語聴覚学専攻では、ことばや聴こえに障がいのある方をサポートする言語聴覚士をめざし、コミュニケーション障害学、医学、心理学、言語学などを学びます。2年次までに言語聴覚学の土台を固め、3年次からはゼミナールに所属。関心のあるテーマについて研究を進め、臨床現場で求められる専門性や応用力を高めていきます。
現在の4年生は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、自宅待機になったり、学外実習が中止になったりと、思うように勉学に取り組むことが難しい状況もありました。そのような中でも、お互いに協力しながら学修や研究を続けてきた学生たちが、これまでに身につけた知識、技術、経験を活かして卒業論文を制作。2022年12月9日(金)に開催された「卒業論文発表会」で、4年間の集大成を発表しました。
発表会当日は、43名の4年生が自身の卒業研究についてゼミごとに発表。概要や調査方法、結果、仮説・考察などをパワーポイントにまとめ、限られた発表時間の中で、研究内容をわかりやすく紹介しました。小林ゼミの学生は、若い世代に人気のSNS「TikTok」の人気曲を分析し、音楽選好における動画の効果について調査。各カテゴリーの動画に使用されている曲の傾向を調べ、人気曲と動画内容の関係性について、自分なりの見解を報告しました。
志村ゼミに所属する学生は、100円均一の店で購入でき、呼吸器訓練として使用できる「吹き戻し」について、その種類による呼気圧の違いと耐久性に関する研究をおこないました。実験では100円均一の吹き戻しと、健康維持用に開発された吹き戻しを比較して耐久性を検証。その結果をもとに、吹き戻しの効果的な利用頻度や利用方法を考察しました。最後に「現場での訓練でも役立てたい」と、現場での活用を目標に、研究成果をブラッシュアップすることを表明しました。
卒論発表会では、一つのゼミの発表を終えるごとに、質疑応答の時間が設けられています。先生方からは、調査方法の追及や考察結果に対する指摘など、鋭い質問や意見が投げかけられますが、学生たちは臆せずに落ち着いて回答。改善につながるアドバイスもいただき、学生たちは真摯に受け止め、自らの成長の糧としたようです。発表を終えた彼らからは、研究をやり遂げたことに対する安堵や達成感、自信などの表情が読み取れました。
学生たちは、コロナ禍という苦しい環境の中でも、向学心を忘れず、この4年間で言語聴覚士の卵として知識や理解を深め、目まぐるしい成長を見せました。今後は、大学で培ってきた能力をそれぞれの領域でいかんなく発揮し、さらなる躍進を遂げることを期待しています。